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ハセガワ、「1/12 カワサキ KR250(KR250A)」 そのほか「逮捕しちゃうぞ」のGSX-R750白バイ仕様など

ハセガワ「1/12 カワサキ KR250(KR250A)」

独自性の高いカワサキ KR250を模型化

 ハセガワは5月13日に開幕した「第59回静岡ホビーショー」に完全新金型で作られた「1/12 カワサキ KR250(KR250A)」を出展。オートバイのモデルとしては「逮捕しちゃうぞ」のGSX-R750白バイ仕様など、バイクプラモの充実した展示を行なった。

 ハセガワが模型化したカワサキ KR250(KR250A)は、1983年の東京モーターショーで参考出展され、翌1984年に市販化されたカワサキ初の250ccクラスのレーサーレプリカマシン。1980年代前半に世界グランプリ250ccで活躍したワークスレーサー「KR250」のイメージを受け継ぎ、タンデムツインの2ストロークエンジンを搭載している。

カウルを外した状態を再現できるほど作り込まれたKR250
こちらがカウル装着時、メカメカしさはカウル非装着のほうが高い

 ワークスレーサー「KR250」は、2気筒エンジンを直列のタンデム形式にした上でその後方にトランスミッションを配置することで前面投影面積を減少して走行抵抗を減らし、吸気システムにローターリーバルブを使うことでレースごとの吸気セッティングを容易にしていた。

 そのイメージを受け継いで登場した市販車のKR250では、三角形の各頂点に前方シリンダー、後方シリンダー、トランスミッションを配置してコンパクト化。前面投影面積の減少に関してはスリムなマシンとなっていたものの、市販車では補機類が各種必要になり、それなりのボリュームを持つボディとなっていた。

 ハセガワはその独特のメカニズムを持つKR250を模型化。担当者に聞いてみたところ、2021年3月20日発売の「1/12 ヤマハ TZR250(1KT)」に続いてこのKR250を模型化したのは、1980年代後半のオートバイブームで数々の名車が登場したことと、このKR250が独自のメカニズムを持っていたことにあるという。そのため模型化する対象としても魅力的で、カウルを外した状態でも楽しめるほど、しっかり作り込まれている。

よく見るとシートレール部には実車にもあった小物入れまで再現。記者も学生のときにKR250に乗っていたが、この小物入れを使った覚えがない
タンデムツインのエンジン部品。通常の2サイクルエンジンは並列2気筒で出力軸は1軸に対し、こちらは2軸と高価な作り
リアサスペンションのユニトラックまわり。リアタイヤの追従性の高いサスペンション

 発売は7月中旬を予定しており、価格は3960円。限定生産でブレーキディスクなどの品質感を向上できるエッチングパーツも別売で用意される。

 そのほかオートバイモデルとしては、漫画「逮捕しちゃうぞ」に登場するスズキ GSX-R750 白バイ仕様を模型化。こちらは既発売の1/12 スズキ GSX-R750をベースに、パトライトやスピーカーなどの部品を新規金型でセット。逮捕しちゃうぞ仕様の白バイを作り上げることができるようになっていた。

「逮捕しちゃうぞ」仕様のスズキ GSX-R750
新規に起こされたパトライトやスピーカー部品