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スズキ、農業用無人運搬トラックへの取り組み「人とくるまのテクノロジー展 2021 オンライン」で紹介

2021年5月26日~7月30日 オンライン開催

農業用無人運搬トラックのベース車となる「キャリイ」

 スズキは、5月26日~7月30日の期間にオンライン開催される「人とくるまのテクノロジー展 2021 オンライン」へ出展。軽トラックの「キャリイ」をベースとした農業用無人運搬トラックの取り組みについて紹介している。

 スズキは、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期」の1つであるスマートバイオ産業・農業基盤技術の研究事業に参加。集荷場と圃場間での無人運搬を目標に、軽トラックの「キャリイ」をベースとした自動運転車両を開発している。

 自律走行実験を行なっている北海道農業研究センターや沖縄県農業研究センターには白線などのランドマークは一切ないという状況。

 未舗装の道路での自動運転を実現する技術として、路面を検出して参照経路の生成するため、深層学習の1つである「セマンティックセグメンテーション」を用いて、カメラで取得した画像から走行可能な領域とそれ以外の領域をリアルタイムで識別。これらの境界をもとに参照経路を生成している。

 また、不正確さを含む路面境界であっても安定した操舵を実現するため、「Path Following制御」をもとに、姿勢角の偏差の計算手法や横偏差の重み付けを工夫し、目標経路への追従制御を設計していることなどを紹介している。

試験車両

 そのほかにも、スズキの出展サイトには、新型「ソリオ」や2輪車モデルの「Hayabusa」、船外機の「DF140BG」、船外機用に開発したマイクロプラスチック回収装置に採用された技術について紹介している。