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日産と三菱自動車、NMKV創立10周年に3社社長がコメント 新型軽EVを水島製作所で生産へ

2021年6月1日 発表

写真は日産「デイズ」の初代モデル(2013年)

 日産自動車と三菱自動車工業は6月1日、両社の合弁会社NMKV創立10周年を迎えて、3社社長がコメントを発表。現在、NMKVでは、新型軽EV(電気自動車)の生産開始に向けて三菱自動車水島製作所において同プロジェクトが推進されていることが報告された。

 NMKVは、2011年6月1日に日産と三菱自動車の合弁会社(資本構成50%:50%)として設立され、日本市場向けの軽自動車の商品企画やプロジェクトマネジメントなどを担ってきた。

 NMKVが生み出した最初のモデルは、2013年6月に発売された日産「デイズ」、三菱自動車「eKワゴン」「eKカスタム」。その後、日産「デイズルークス」、三菱自動車「eKスペース」「eKスペース カスタム」(2014年2月発売)、フルモデルチェンジした日産「デイズ」、三菱自動車「eKワゴン」「eKクロス」(2019年3月発売)、日産「ルークス」、三菱自動車「eKスペース」「eKクロス スペース」(2020年3月発売)を市場に送り出し、両ブランドによる販売台数は10年間で累計152万台を達成(2021年5月時点)した。

日産「デイズルークス」の初代モデル(2014年)
日産「デイズ」(2019年フルモデルチェンジ)
日産「ルークス」(2020年フルモデルチェンジ)
三菱自動車「eKワゴン」「eKクロス」(2019年3月発売)
三菱自動車「eKスペース」「eKクロス スペース」(2020年3月発売)

 現在、三菱自動車水島製作所においては、日産・三菱自動車の協業としては初となる新型軽EVの生産開始に向けて、80億円規模の投資を実施し、NMKVは両社と連携して同プロジェクトを推進しているといい、「今後も魅力あふれる新商品の企画、プロジェクトマネジメントによって、日産、三菱自動車両社の日本国内における事業競争力の強化に貢献していきます」とのメッセージが発信された。

 NMKVが創立10周年を迎えたことについて、日産の社長である内田誠氏は「NMKVを通じて企画・開発する軽自動車は、この10年で大きく進化しました。現在、両社で販売している最新モデルには、日産が誇る先進技術が数多く搭載されています。三菱自動車との協業事業をさらに発展させるとともに、今後も最先端の技術を積極的に採用し、お客さまの生活がより快適でワクワクするものとなるよう、魅力ある商品づくりに努めてまいります」とコメント。

 三菱自動車社長の加藤隆雄氏は「20周年を迎えたeKシリーズの最新モデルは、NMKVのプロジェクトマネジメントのもと、三菱自動車の60年にわたる軽自動車づくりのノウハウと日産の先進技術を融合させ、安心・安全で快適な軽ワゴンとなりました。今後も3社による連携をいっそう強化し、お客さまに喜んでいただける商品を提供してまいります」とコメント。

 NMKV社長の遠藤淳一氏は「NMKVは日産と三菱自動車の『良いとこ取り』によって、日本の国民車である軽自動車の魅力を向上し続けています。今後も3社の強みの源泉である、『日本のモノづくり力』を強化して、クロスカンパニー・クロスファンクショナルに擦り合わせを行ない、アライアンスのチームワークによってさらによいクルマづくりを推進してまいります」とコメントしている。