ニュース
発売前の新型「GR 86」カスタマイズカー8台を初展示 装着パーツを総チェック
2021年6月7日 12:59
- 2021年6月6日 開催
個性的なデモカーが富士スピードウェイに勢ぞろい
6月6日、富士スピードウェイで12回目となる「FUJI 86 STYLE with BRZ 2021」が開催された。あいにくの雨模様となったが、久々のリアルイベントであったためか、大賑わいだった。
イベントは、コース上では「富士86BRZチャンレジカップ」「インタープロトシリーズ」「KYOJO CUP」「86&BRZパレードラン」が行なわれたほか、駐車場には「車種別専用駐車場」「愛車自慢駐車場」「女性オーナー専用駐車場」など同じ車種に乗ったオーナー同士がコミュニケーションを取りやすくなる場所も用意されていた。
さらにイベント広場に設けられたオフィシャルステージでは、86STYLEスーパーバイザー土屋圭市氏によるトークショー「ドリキンの言いたい放題」をはじめ、「頭文字D 25周年記念 MFゴースト SPECIALトークショー」「織戸親子トークショー」、当日レースが開催された「KYOJO CUP」「インタープロトシリーズ」のドライバーによるトークショーなど内容盛りだくさんのイベントとなった。
また、カスタマイズパーツを実際に見たり購入できる「86/BRZ チューニング&カスタムパーツマーケット」には多くのメーカーやショップが出展したほか、発売前の新型「GR 86」をカスタマイズした8台のデモカーも展示された。ここではその8台のデモカーを紹介する。
トヨタカスタマイジング&ディベロップメント
トヨタカスタマイジング&ディベロップメントは2台のGR 86を展示。1台は開発陣の理想とする姿を具現化するために、法規などを一切考えずタイムアップを狙った姿に仕上げたという「GR 86 GRパーツコンセプト」。前後とも片側43mmワイド化され、大迫力のフォルムを実現。レーシングカーのように空力を味方につけるデザインが施されている。
タイムアタック号の要素を合法パーツへとフィードバックしたエアロにくわえ、全長調整式のGRサスペンションキットやGRメンバーブレースセット、GRパフォーマンスダンパーを装着することで、「ステアリングを切った瞬間に狙ったラインをトーレスできる。コーナリング中にステアリングの切り増しや切り戻しなどを必要としない」と、より繊細なドライビングを楽しめる仕上がりを目指したのがもう1台の「86 GRパーツカスタマイズコンセプト」。細かな空力パーツを装着することで理想としているドライビングフィールを実現した。装着されているパーツはGR 86と同時発売となる。
TOM'S
モータースポーツでお馴染みのトムスは大人のスポーツカーをテーマにしたコンセプトカー「TOM'S GR86 CONCEPT」を展示。エアロパーツ、足まわり、内装などオリジナルパーツが装着される。フロントセクションの開口部上の延長ノーズと、左右のガーニッシュをかさ上げしているのがポイントで、あまりに自然な仕上がりで装着していることに気が付かれないという。
また、特徴的なステアリングを装着していて、ステアリング内部に小さなディスプレイとエンジン回転数に連動してLEDが光る機構を搭載。ディスプレイは速度、エンジン回転数、水温、油温、外気温などを表示可能。さらに、設定したエンジン回転数になるとステアリングを振動させ、メーターを見なくてもシフトチェンジのタイミングが分かるようにもなっている。価格は10万円~12万円くらいを予定しているとのこと。
HKS
スーパーチャージャーを装着したHKSのGR 86は、ストリートでのいろいろな乗り方に対応できる万能型。スーパーチャージャー本体は現行型の86用キットと同じサイズだが、新型は排気量が2.4リッターとなるため、コンピュータのセッティングデータは大きく異なる。コンピュータについては、これから解析していくという。また、足まわりや吸排気のパーツに関してもレイアウトは現行型とほぼ似ているが若干異なるとのことで、すべて新規で制作になるとのこと。
ブリッツ
エアロと4本出しマフラー、さらに足まわりパーツをチューニングしたブリッツ。パッと見は現行型よりもシンプルな造形に見えるが、サイドのダクトからリアにかけてのラインなど、キャラクターラインがハッキリしているので、そのラインを崩さないようにデザインしたという。オーバーフェンダーは片側9mm以内に収めているので、構造変更申請は不要。リアは4本出しマフラーに合わせて造形している。また、全長調整式の車高調や室内から減衰力を調整できるDSC Plusも装備。さらに新型ではスタビリンクアジャスターやミラクルキャンバーアジャスター、ミラクルストロークアジャスターなど、足まわりのパーツをさらに充実させるべく開発中とのこと。
トラスト
トラストが手掛けるターボキットは「自動車メーカーがターボモデルを発売したら、きっとこんな仕上がりだろう」と想定して製作しているチューニングメニュー。GR 86も同様にストリートでワクワク、ドキドキできる仕上がりを目指すという。現行型は付けただけで約100PSほどパワーアップするが、新型は排気量が増えてベースエンジンのトルクも増えていることを加味すると、さらに乗りやすくて楽しい仕様に仕上がりそうとのこと。また、86ではオイルキットも好評で、サーキットなどを走るユーザーなら必須パーツになるが、街乗りやワインディングしか走らないユーザーもかなり装着しているパーツだという。
サード
サードは大胆なデザインのエアロを提案。フロントはレクサス風な仕上がりで、リアはテールランプを新規で造形。まったく異なるスタイルを作りあげている。また、サスペンションやLSD、ブレーキキャリパーも装着し、走りの方もしっかりと仕上げられている。さらに、シートカバーやフロアマットなど内装パーツも設定。今後はこのスタイルでコンセプトカーとしての販売も検討中という。3段階くらいを設定して、完成版だけでなく、少しずつ自分の好みでパーツを足していけるようなメニューも用意したいという。