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グッドイヤー、クーパータイヤの買収を完了 新しいモビリティとフリート向けソリューションへの投資規模を拡大

2021年6月7日(現地時間) 発表

 ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニーは6月7日(現地時間)、クーパー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニーの買収を完了したことを発表した。この買収完了により、クーパーの普通株式はニューヨーク証券取引所から上場廃止される。

 この統合は、2月22日(現地時間)に発表した最終合意に基づくもの。商品ポートフォリオ、サービス、能力を補完し合う2つの大手タイヤメーカーが1つになることで、米国を拠点とする世界のタイヤ業界におけるより強力なリーダーが誕生するとしている。

 統合会社は、グッドイヤーの新車装着用タイヤとプレミアムクラスの補修用タイヤの強みに加え、ピックアップトラックやSUVセグメントに特に強みを持つクーパーブランドのミッドティア―としての力を発揮。顧客や消費者がグッドイヤーブランドおよびクーパーブランドのタイヤをより選びやすくなるよう、幅広い選択肢を提供していく。

 グッドイヤーとクーパーの統合により「世界のタイヤ業界におけるグッドイヤーのリーダーシップの地位を強化する」「補完的な2つのブランドポートフォリオを統合し、包括的な提案を行なう」「財務面で大幅かつ即効性のある短期的効果および長期的効果をもたらす」「生産と流通から付加価値を生み出す」「新しいモビリティとフリート向けソリューションへの投資規模の拡大」といったことが期待されるといい、ビジネスモデル、組織構造、販売チャネルにおいて、グッドイヤーとクーパーの長所を統合し補完することによって、株主、顧客、消費者、従業員に利益をもたらすことを目指すとした。

 グッドイヤーの会長兼 CEO 兼社長のリチャード・J・クレーマー氏は「グッドイヤーとクーパーが正式に統合され、消費者と顧客への革新的で高品質な商品とソリューションの提供を重視するという共通認識のもと固く結束できることを嬉しく思います。この統合により、グッドイヤーは世界中のより多くの消費者にサービスを提供することができ、新しいモビリティとフリート向けソリューションへの投資規模を拡大することができます」とコメントしている。