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ロールス・ロイス、エルメスと共同制作の「ファントム・オリベ」を前澤友作氏に納車

2021年5月31日 実施

ロールス・ロイスとエルメスが共同制作したビスポークモデル「ファントム・オリベ」が前澤友作氏に納車された

 コーンズ・モータースが運営するロールス・ロイス正規販売代理店「ロールス・ロイス・モーター・カーズ東京」は5月31日、実業家の前澤友作氏が注文したフルビスポークモデル「ファントム・オリベ」の納車式を、車両保管サービス施設、コーンズ・リザーブ(東京都大田区)で実施した。

 ロールス・ロイス ファントム・オリベは、ロールス・ロイス・モーター・カーズとエルメスが共同で製作した、ビスポーク仕様モデル。美術品収集家、車愛好家でもある前澤氏のプライベート・ジェット機とマッチする「陸のジェット」として構想し、約3年半をかけて誕生した。製作にあたっては、ロールス・ロイスとエルメスのビスポーク・スペシャリストが初めてタッグを組み、両ブランド独自の素材や技術・ノウハウを駆使してエクステリアとインテリアを1つひとつデザインし、ハンドメイドで仕上げられている。

ファントム・オリベ

 ボディカラーは、日本古来の陶器である織部焼にインスパイアされた特徴的な暗緑色とクリーム色の2トーンで仕上げられ、上部は織部焼の特徴である光沢ある暗緑色の釉薬を再現したビスポーク・カラー「MZオリベ・グリーン」を、下部は美しさを締めくくるクリーム・ホワイトで彩られている。なお、ロールス・ロイスのスペシャリストが開発したこの専用塗料は、前澤氏のプライベート・ジェットにも同じものを使用できるように製造されているとのこと。

 内装は「エルメス・エネア・グリーン・レザー」をステアリングホイール、グラブハンドル、ギヤセレクター、ロータリーコントローラーなどを直接触れる細部に採用。また、ダッシュボード上部、インテリアピラー、リアパーセルシェルフ、センターコンソールやデカンタ収納部といった細部に、室内を包み込むようにエルメス・レザーを使用しているほか、グローブボックスリッドには、両ブランドの相互理解を示す証として「Habillé par Hermès Paris」(“エルメス・パリによる装飾”の意)の文字を刻印。後部座席用ヘッドレストのクッション部分やカーフ・サポートには、繊細なエルメスのパイピングが施されている。

 加えて、ロールス・ロイス初の試みとして、ドアアームレスト、センターコンソール、リアコンソール、ヘッドライナーに、エルメスを代表する「Toile H(トワル・アッシュ)」キャンバス地を採用している。

 なお、納車式が行なわれたコーンズ・リザーブは、ユーザーの愛車を長期保管できるコーンズ独自のプレミアムサービスで、自動車の保管に適した温度・湿度の空調設備と万全のセキュリティを完備する専用施設を完備。常時バッテリーチャージが可能なうえ、油脂類やタイヤ空気圧、エンジン始動のチェックなどの基本的な車両の状態確認を定期的に行なうことができるほか、有料サービスとして、給油、車両回送、点検・車検、各種修理受け付けも可能としている。