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三菱重工、国内で初めて冷凍冷蔵倉庫型レーザー誘導方式無人フォークリフトを共同開発

2021年6月14日 発表

冷凍倉庫内で稼働するレーザーAGF「PLATTER Auto」

低温環境下での作業負担や慢性的な人手不足を解決

 三菱重工業と三菱重工グループの三菱ロジスネクストは6月14日、作業内容に応じて有人フォークリフトと同様に搬送計画が立てられる冷凍冷蔵庫型のレーザー誘導方式無人フォークリフト「PLATTER Auto」を、ニチレイロジグループ本社と共同開発したと発表した。

 ニチレイロジグループは、冷凍倉庫における業務革新の一環としてAGF(Automated Guided Forklift、自動フォークリフト)の運用に取り組んでいて、同機種で50年の実績を持つ三菱ロジスネクストと共同で開発を進めていた。

 今回開発したAGFは、庫内レイアウトを固定化する磁気誘導方式ではなく、レーザー誘導方式を用いた三菱ロジスネクスト独自のAGFであるPLATTER Autoを活用することにより、業務に応じてフォークリフト作業者のように柔軟な対応が可能となり、低温環境下における作業者の負担や、慢性的な人手不足による業務稼働の不安といった課題を解決した。

レーザー誘導方式を用いたAGFのPLATTER Auto

 2020年3月からニチレイロジグループ傘下であるニチレイ・ロジスティクス関西の大阪埠頭物流センターにおいて、冷凍倉庫内での活用を想定したPLATTER Auto2台による実証実験を行ない、2021年3月から-10℃の環境下での稼働を開始している。

 三菱ロジスネクストでは今後、冷凍庫内という過酷な労働環境において可能な限り作業者が介在しない運用を目指すべく、-25℃クラスで使用可能なレーザーAGFの開発にも着手。また、三菱重工ではグループの総合力を結集・駆使し、AI(人工知能)や機械学習を用いた自律化・知能化ソリューション「ΣSynX(シグマシンクス)」の物流機器への搭載に継続して取り組んでいくとしている。

三菱重工と三菱ロジスネクストがΣSynXコンセプトに基づいて開発中のAGF
冷凍冷蔵倉庫型レーザー誘導方式無人フォークリフト導入事例(2分50秒)