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新型「GR 86」が「グランツーリスモSPORT」に登場 新旧モデルを鈴鹿サーキットでタイムアタック

2021年7月8日 アップデート

新型GR 86

「グランツーリスモSPORT」は7月8日にアップデート(1.66)を実施して、トヨタ自動車の新型「GR 86」を追加収録、ゲーム上に「トヨタ GR 86 '21」(N200)として登場した。

 新型GR 86は2.4リッターに排気量アップしたことなどによりパワフルに高性能になったというが、グランツーリスモSPORTというゲーム上ではあるが、どのように進化しているのか、実車の発売を前に体験することができた。

 実車の新型GR 86(日本仕様)の主な諸元の開発目標値は、最高出力173kW(235PS)/7000rpm、最大トルク250Nm(25.5kgfm)/3700rpmを発生する水平対向4気筒 2.4リッターエンジンを搭載。トランスミッションは6速MTまたは6速ATを用意する。駆動方式は2WD(FR)で、車両重量は1270kg(MT車)と公表されている。

 早速アップデートしたグランツーリスモSPORTで「トヨタ GR 86 '21」を購入。タイヤは購入したままの状態で「スポーツハード」、あとはトラクションコントロールをOFFにしてタイムアタックを実施した。

 タイムアタックするコースは鈴鹿サーキット。目標タイムは実車の世界で行なわれている「86/BRZ Race」の2019年鈴鹿サーキット第1戦のクラブマンEXPERT公式予選のタイムにある、2分31~32秒台を目指して走り込んだ。

 新型GR 86でしばらく走り込んだ結果、ベストタイムは2分32秒257。従来モデルの86「86 GT '15」で同じくタイムアタックを実施して2分35秒418。

 実車の86/BRZ Raceでは、もう少しグリップのよいタイヤを履いているのだろうという言い訳をしつつ、鈴鹿サーキットで同一ドライバーが走らせれば、新型モデルと従来モデルのタイム差はおおよそ3秒といったところだろうか。新型モデルについてはもっと走り込むともう少しタイムが出そうな印象ではある。

 新型GR 86の印象はどうかというと、あくまでもグランツーリスモSPORTにおける印象の話となるが、従来モデルと比較しながら走り込んでみると、新型モデルにおいても、走りのコンセプトは変わっていないのを確認することができる。

 進化している部分では、コクピットビューでプレイすると、従来モデルよりもボディのシッカリ感を表現してあるのか、新型モデルではエンジンの存在が少し遠くなった印象、ステアリングフィールもこれまで曖昧だった部分が少なくなり、雑味が取られているように感じた。

 あくまでゲーム上の演出を感じ取っただけではあるが、ある程度は実車においてもそのような変化が起こっていることが想像できる。その実車の販売については日本では2021年秋ごろを予定している。希少な存在となりつつあるスポーツモデルの新型が登場することに、まずは拍手を贈りたい。

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