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トヨタイムズ放送部、パラリンピック選手村におけるe-Paletteの運行再開を説明 豊田章男社長のコメント紹介

2021年8月30日 発表

自動運転車「e-Palette(eパレット)」

 トヨタ自動車は8月30日、同社のオウンドメディアである「トヨタイムズ放送部」において、8月26日14時ごろ発生した同社の自動運転車「e-Palette(eパレット)」とパラリンピック選手の接触に関する続報を報告した。続報は、トヨタ自動車が19時少し前に発表したリリースを紹介。発生状況を「歩行者」「車両」「誘導員を含むインフラ」の3つ観点から報告。この3つのすべてにより安心・安全を確保するための対策を講じたこを伝えるとともに、主催である組織委員会が運行再開を決定したことを報告した。

 また、この報告ととともに、トヨタ自動車 代表取締役社長である豊田章男氏のコメントも発表した。

トヨタイムズ放送部 8/30

トヨタ自動車 代表取締役社長 豊田章男氏のコメント

 このたび、接触された方の1日も早い回復をお祈り申し上げます。またモビリティの運行停止により、選手村のみなさまに移動でご不便をおかけしたことを申し訳なく思います。

 本事案が発生して以降、私自身何度か現場に入り、組織委員会や関係するメンバーとともに、現場で何が起こったのか事実を正しく認識することを最優先に動いてまいりました。

 今回私自身が改めて実感したことは、安全な交通流はクルマ、インフラ、歩行者が三位一体となって初めて実現できるということであり、この3つの立場から現場で起こった事実を検証し、対策を確実に行なうことで、より安全な交通流を実現できると判断いたしました。

 私たちトヨタのミッションは、すべての人に移動の自由をお届けすることであり、今回の学びをモビリティカンパニーへのモデルチェンジに活かしてまいります。そのために最も大切にしなければいけないものは現場でありそこで、日々いろいろなことが起こります。

 現場で働いてくれているメンバーがよいと思ったことを即断即決、即実行できるよう、そして日々改善を積み重ねていけるよう、私も一緒になって取り組んでまいります。


 トヨタはテスト走行を実施した上で8月31日15時に運行再開。運行再開後もカイゼンを積み重ねるとしている。