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プジョー、ハイパフォーマンスカー「508 PSE」日本初公開 新しくなったブランドロゴなどについて紹介
2021年9月2日 05:30
- 2021年9月1日 開催
新型「308」などが展示される「LION EXPRERIENCE 2021」に先駆けてプレスプレゼンテーション開催
プジョー(Group PSA Japan)は9月1日、東京 六本木の六本木ヒルズ大屋根プラザで9月2日~5日に新しくなったプジョーブランドを体感できるイベント「LION EXPERIENCE 2021」が開催されるのに先駆け、プレスプレゼンテーションを開催した。
LION EXPERIENCE 2021では、日本初公開となる新型「308」と、ハイパフォーマンスカー「508 PSE」のほか、「208 GT」などを展示。9月2日~5日の東京を皮切りに、11日~12日には名古屋で、18日~19日には大阪でも開催される。
プジョー、新型「308」の日本初公開イベント「LION EXPERIENCE 2021」 東京、名古屋、大阪で開催
「508 PSE」のモチーフになった「9X8」でWECに参戦
プレスプレゼンテーションではプジョーのブランドについてGroup PSA Japan マーケティング・ダイレクター トマ・ビルコ氏が解説。ビルコ氏は新しいロゴについて「プジョーが新しい時代に突入したシンボル」と言い、「以前のものに比べてモダンでスタイリッシュになりました」と紹介。続けて「今プジョーは世界に注目されるブランドになりました。日本での展開も順調に進んでおりまして、今年は去年に比べてボリュームは約60%アップしました。日本における輸入車マーケットの中では一番シェアを伸ばしているブランドとなり、ステランティスグループの中で一番伸びているブランドでもあります」とプジョーについて語った。
プジョーでは日本ユーザーのニーズを考えながら約1年をかけて、フランスのアイコニックハッチバック「208」、プジョーブランド最新コンパクトSUVの「2008」、大人のためのギヤと呼ばれるMPV「リフター」、スタイリッシュで快適な「3008」「5008」、プジョーのプレミアムセグメントの「508」「508 SW」といった、ほぼすべてのレンジをアップデート。そして、これまでアップデートされていなかった「308」を今回アップデートし、デザイン、技術、安全装備など、すべての面でまったく新しいモデルになったとした。
また、ビルコ氏は「プジョーが取り組む環境に配慮した“パワー・オブ・チョイス”はステランティスのグループ全体の信念でもあります。地球全体の環境と私たちの生活を守ること、ひいてはわれわれの次のジェネレーションを守ることに高い関心を持って取り組んでおります。そのため、プジョーはガソリン、ディーゼル、ハイブリッドやEVパワートレーンにかかわらず、可能な限り最高レベルの燃費、そして可能な限り低レベルの排出ガスを備えるクルマを導入することに、常に注意を払っております」と、内燃機関とEVを同等にラインアップする理由について述べた。
続けて、LION EXPRERIENCE 2021で展示される508 PSEについて、プジョーが重ねてきた「208 GT」「RCZ」といったスポーツカーの歴史に触れつつ、1980年代のラリー、1990年代のF1、2000年のWRCや耐久レースといったモータースポーツについて語り、「この508 PSEはその長い歴史を受け継ぐアイコンとなります。360PSのハイパワーエンジンで0-100km/h加速は5.2秒です」と紹介。そして、508 PSEを展示する理由として、2022年のル・マン24時間レースを含むWEC世界耐久選手権参戦を挙げた。
ル・マン参戦マシンとなるハイパーカー「9X8」はプジョーの“ネオ・パフォーマンスカー”で、900Vのハイパワーバッテリーを搭載する、これまで30年のモータースポーツ経験とプジョーの技術を結集して開発したレーシングカー。2022年のル・マン24時間レースにはこのクルマで参戦予定としている。
ビルコ氏は「2022年10月には日本の富士スピードウェイでのレースにも参戦する予定です。日本の富士スピードウェイのような場所で戦うことができてとても光栄に思っております。来年はぜひ一緒に応援しにきてください。間違いなくエキサイティングなイベントになると思います。期待していてください。来年、われわれのライオンは富士を走ります」と、応援を呼びかけた。
プジョーにかかわることで、新たな体験をしてもらいたい
Group PSA Japan マーケティング部 プジョー ブランドマネージャー 志水弘樹氏は、日本市場においてプジョーブランドがどのようなビジョンを持ち、今後どのような進化を続けていくのかを紹介。
まず、ブランドロゴを変更した理由について、「現在プジョーは5年連続での販売台数の伸長にあり、3008や508といった新世代プジョーのモダンなデザインが非常に多くのお客さまに受け入れられています。昨年導入した208/2008ではインパクトのあるデザインと未来的な運転感覚によってさらに多くのお客さまを魅了し、現在の成長につながっております。ここまでの歩みを振り返ってみますと、成長の進化を遂げたキモになったのは、個性ある各モデルがブランドを牽引してきたからとなっております」。
「一方、自動車業界をとりまく環境を考えてみますと、電動化への対応、急速なデジタル技術の発展や浸透、異業種の参入や新しいビジネスモデルの台頭など、価値提供の範囲がこれまでの枠組みを超えて広がっています。このような時代でプジョーはブランドとして生き残っていくためには、商品力だけではなくてブランド力を磨いていくことが必要ではないかと考え、ブランディングの新しいステージを模索していくことになりました」と、ブランド力を高めるためにロゴの変更を検討するに至ったと述べた。
そして、ブランドの起源に立ち返り、プジョーの祖を築いたアルマン・プジョーの独創的で創意工夫に満ちたパッションと、主体的な思考がプジョーのDNAであり、現在の変化に満ちた環境下で必要とされる姿勢であると考え、「お客さまに対して品質感のある商品や体験を適切な価格で提供しながら、どこかプジョーらしいユニークでセンスの光った付加価値を提供していく存在として“INVENTIVE HIGH-END GENERALIST”と、ブランドとしての立ち位置を再定義しました」と志水氏は説明した。
具体的なブランド価値として、「お客さまから信頼されるための妥協のない品質と無駄のないシンプルな体験がもたらす“EXCELLENCE”、卓越性」「独創的な要素が散りばめられながらも、色あせないシャープなデザイン、乗る人すべてが感覚を中心に設計するお客さま中心の思考がもたらす“ALLURE”、人を引きつける力」「直感的なドライビング体験を味わえるコクピット設計、運転する時間を楽しめる時間へとデザインする“EMOTION”、喜び」という3つを提供。志水氏は「お客さまによりよい時間、よりよい生活を提供していきたいというビジョンを掲げ、その想いを新しいブランドからの約束としてまとめました。“すべての瞬間に、愉しみを。”です」と紹介した。
このブランドからの約束について志水氏は「時間の長さは変えられない、でも体験は変えられる。感じるものも変えられる。だからプジョーは貪欲に時間の品質を高めていきます。例えばクルマと一体化する感覚。ずっと眺めていたくなるデザイン。テクノロジーの進化がもたらす未知なエキサイトメント。さらにはそれらをお届けする接点での1分1秒もプジョーを楽しむという新体験に変えていきます。すべての瞬間に喜びと自由と誇らしさがある」と語り、「プジョーが作る時間の品質を楽しみませんか?」と呼びかけた。
そのほかにも、新しいロゴを導入しただけはなく、Webサイトのデザインや広告デザイン、ショールームのサイン、グッズ、封筒に至るまですべてのアイテムを見直し、再設計し、ユーザーと接するさまざまなタッチポイントでの体験デザインをリニューアルしていくと述べた。
最後に志水氏は「今日本当にお伝えしたいことは、すべての活動、目的はプジョーブランドとかかわる時間の品質を向上させていくためです」と述べ、プレゼンテーションを締めくくった。