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BMW、今秋発表予定の新型BEV「iX」先行公開
2021年9月8日 10:44
- 2021年9月7日 先行公開
スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)を再定義
ビー・エム・ダブリューは9月7日、導入記念モデルとなる「ローンチ・エディション」の先行受注を6月に開始し、2021年第4四半期に正式発売を予定している新型BEV(電気自動車)「iX(アイエックス)」を報道陣に先行公開した。
iXは、モビリティの新時代の到来を告げるクルマとして、デザイン、サスティナビリティ、駆け抜ける喜び、多用途性、ラグジュアリーといったテーマに焦点を当てて開発されたモデル。拡張性のある新しいシステムをベースしたモデルで、スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)を再定義した1台となる。
より「人」を中心に据えた自動運転とコネクティビティによる新たなモビリティ体験を提供するためにデザインを徹底的に突き詰めたというiX。エクステリアは虚飾を抑えユーザーのニーズに向き合うデザインとし、インテリアはドライブの時間をリラックスできて、安心かつ安全な、新しい形のラグジュアリーを具現化した。
2基の電気モーターを搭載する第5世代の「BMW eDRIVE」は、最高出力370kW(500PS)を超え、0-100km/h加速は5秒足らずとし、最新世代の高電圧バッテリにより航続距離は600km以上を実現。新しい充電技術により最大200kWのDC急速充電を可能とし、10分以内の充電で120km以上の航続距離に匹敵するエネルギーを蓄えられるという。使用しているバッテリは、長期的資源リサイクルの一部として設計していて、極めて高いリサイクル率を実現する。
モノリシック(一枚岩のよう)なエクステリアデザイン
現代的なSAVフォルムを持ちながらも、控えめな新しいデザイン言語により、力強さと頑丈さを表現するモノリシックなデザインを採用。ローカル・エミッション・フリーを実現する機能性と、日常的に使用するだけでなく、旅に出たときにも快適に感じられるスペースを確保した。そのボディには「X5」の機能性、「X6」のダイナミズム、「X7」の表情豊かなルックスを兼ね備え、SAVのパワフルなスタイリングを再構築した。
ボディサイズは全長と全幅はX5に、全高はX6に匹敵し、X7を想起させるホイールサイズに3mのホイールベース、前後のワイドトレッドとサスペンションが上質な快適性とスポーティなコーナリング特性を両立している。
フロントフェイスはキドニーグリルと特徴的なツインヘッドライトが組み合わされ、先駆的な外観を実現。さらにグリルの表目は3Dピラミッド・パターンがあしらわれる。キドニーグリルは完全に閉じられていて、裏側にはカメラ、レーダーといった各種センサーが配置されている。
生活の質を高めてくれる大きなスペースを確保した室内
新開発のシートやパノラマ・ガラス・ルーフにより、すべての席が上質なラウンジの雰囲気を再現。新たなアーキテクチャが機能性を支えるだけでなく、センタートンネルのないオープンな空気感が強調されるのと同時に、家具のようなデザインのセンターコンソールを実現している。
必要不可欠な操作系はすべてディスプレイに内蔵され、すっきりとしたキャビンと居心地のよい空間を再現し、見えないように配置されたスピーカーやダッシュボードに埋め込まれたHUD(ヘッドアップディスプレイ)など繊細なデザインでインテリアを構築。BMW初の六角形のステアリングやロッカースイッチ式のギヤセレクター、湾曲したカーブドディスプレイにより未来志向のあるべき姿を表現した。
新開発のヘッドレスト一体型シートは、左右非対称デザインを採用。シートやダッシュボードに使用しているレザーは天然のオリーブの葉の抽出物を使用し、製造工程で環境に悪影響を及ぼす残留物を一切出さないという。また、新開発のシートにはシートヒーター、ベンチレーションシート、マッサージ機能などがオプション設定される。背面にはUCB Cポートが2つ搭載され、後部席の利便性を向上させている。