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BMW、新型EV「iX」にタッチレス「BMWデジタルキープラス」採用 第8世代「BMW iDrive」世界初公開

2021年3月15日(現地時間) 発表

 BMWは3月15日(現地時間)、2021年後半にデビューする新型EV(電気自動車)「iX」から搭載される第8世代の「BMW iDrive」を世界初公開した。

 新世代のBMW iDriveでは、Apple CarPlayとAndroid Autoの完全な統合を保証する「BMWオペレーティングシステム8」を採用。iPhoneを活用した「BMWデジタルキープラス」や車両の機能強化を行なう「リモートソフトウェアアップグレード」なども実現。今後「i4」やすべてのモデルに段階的に展開していくという。

 また、BMW iDriveにおいては「BMW ID」が導入され、ユーザーの習慣や好みをオペレーティングシステムにシームレスに組み込み、新しい体験を提供。システムの高度な柔軟性により、サードパーティのアプリを車内で利用できるようになるとしている。

 中国のユーザー向けについては、「Alibaba」「Tencent」のサービスの広範な統合も可能にするという。

第8世代の「BMW iDrive」
第8世代の「BMW iDrive」

超広帯域無線技術を搭載したBMWデジタルキープラスを採用

 iXから導入されるBMWデジタルキープラス(BMW Digital Key Plus)は、ユーザーがiPhoneをポケットから取り出さなくても、車両のロックを解除して始動することができる機能。今後、BMWデジタルキープラスは、車両に統合された超広帯域(UWB)テクノロジーとU1チップ搭載のiPhoneで提供される。

リモートソフトウェアアップグレード機能を強化

 これまで、BMWでは2018年に発表した「BMWオペレーティングシステム7」のリモートソフトウェアアップグレード機能を使用して、最新のソフトウェアで車両を最新の状態に保つことができる機能を提供してきた。

 新たに採用されたBMWオペレーティングシステム8では、運転支援機能など車両の重要な機能においても、リモートソフトウェアアップグレードを可能にした。

 これにより、BMWグループでは2021年末までにBMWブランドの250万台以上の車両がリモートソフトウェアアップグレードを受け取れるようになるという。

BMW IDを使用したパーソナライズ機能

 新しいBMW iDriveでは「BMW ID」を導入して、車内のパーソナライズ機能やナビゲーションの学習機能など、ユーザーの情報をBMW IDで管理。将来的には、さらにパーソナライズされた設定をBMW IDに保存して車両間で転送することも可能になるといい、BMW IDが紐付けられたキーを使用することで、車両内の個人設定を反映することができるという。

The all-new BMW iDrive