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BMW、NFC採用の「iPhone用BMWデジタルキー」7月以降生産モデルより順次対応
超広帯域無線テクノロジー採用の次世代デジタルキーも開発中
2020年6月23日 12:39
- 2020年6月22日(現地時間) 発表
BMWは6月22日(現地時間)、同日アップルが「iOS 14」機能として発表したクルマ用のデジタルキーを採用した「iPhone用BMWデジタルキー」について、2020年7月1日以降に製造されたBMWモデル(1、2、3、4、5、6、8、X5、X6、X7、X5M、X6M、Z4)で対応していくことを明らかにした。
互換性のある「iPhone」モデルについては「iPhone XR」「iPhone XS」以降、「Apple Watch」については「Series 5」以降としている。
iPhone用BMWデジタルキーは、NFCによる機能でiPhoneをタップしてロックを解除し、スマートフォンのトレイに置いてスタートボタンを押すと運転操作を開始できるという。
デジタルキーのセットアップは、BMWスマートフォンアプリから実行可能。クルマの所有者はクルマのオプションとして、若いドライバー向けに、最高速度、馬力、最大ラジオ音量などを制限することも可能。最大5人とアクセスを共有することができるという。
BMWとアップルでは、カーコネクティビティコンソーシアム(CCC)と連携して世界標準の確立を目指すとしており、さらに将来的にはポケットやバッグからiPhoneを取り出さなくてもロックを解除できるようになる、ウルトラワイドバンドテクノロジーを使用した次世代のデジタルキーについても、すでに開発が進んでいるとしている。
BMWでは、このiPhone用BMWデジタルキーの詳細について説明する、特設サイトを公開している。
EV(電気自動車)のスマートルートをApple Mapsで提供
また、同日開催された「Apple Worldwide Developer Conference」では、BMWとアップルは、BMWのEV(電気自動車)を長距離旅行に利用できるようにする新機能を発表している。
Apple Mapsが航続距離の範囲と途中の充電ステーションの場所に基づいて、ユーザーがいつどこで充電するかを自動的に考慮した最適なルートを選択する機能となる。同機能は2021年に発売されるEV「i4」で初搭載予定。