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NTTル・パルクの新カーシェアサービス「ノッテッテ」。スマホがクルマの鍵になる「バーチャルキー」採用

NTT東日本の業務用車両を「地域の足」として活用

2020年5月21日 発表

「ノッテッテ」のWebサイト

 NTT東日本(東日本電信電話)とNTTル・パルク(エヌ・ティ・ティ・ル・パルク)は5月21日、NTT東日本グループが保有する業務用車両やビルのスペースを活用したカーシェアリングサービスの提供を開始した。車両を業務で使用しない空き時間に地域企業・自治体や住民に提供するサービスとなる。

 新たなカーシェアリングサービスはNTTル・パルクが立ち上げるサービスブランド「ノッテッテ」にて提供され、まずはNTT川崎北ビル(神奈川県川崎市中原区小杉町3-247-1)でサービスをスタート。カーシェアリング用の車両の配備場所(ステーション)は、NTT東日本ビルの敷地を中心に展開される。

 利用方法については、ノッテッテのWebサイトからスマートフォン用アプリをダウンロードして、アプリから会員登録画面の指示に従って、利用者情報の登録、免許証の登録、クレジットカード登録が必要となる。

スマートバリュー提供の「Kuruma Base Biz」の概要

 サービス提供の基盤となるカーシェアリングプラットフォームについては、スマートバリューカーシェアリングサービス「Patto」のプラットフォーム「Kuruma Base Biz」が採用され、初期登録からステーション検索、車両予約、解錠・施錠、決済まで、すべてスマートフォンで完結するサービスとなる。

株式会社イードと株式会社ジゴワッツが共同開発した「バーチャルキー」の構成

 Kuruma Base Bizには、イードとジゴワッツが共同開発したスマートロックシステム「バーチャルキー」が搭載されており、利用者のスマートフォン上で手続きを完結することを実現。バーチャルキーはジゴワッツの「key.bo/t」認証テクノロジーを利用した認証サーバとスマートフォンアプリ、バーチャルキー車載器によって構成される。バーチャルキー車載器は対象車種のセキュリティに対する改造工事をすることなく、安価に車両をカーシェアに対応させることができ、スマートフォンアプリをつかった鍵のため、カード発行などの時間とコストを圧縮した運用を可能にするという。

 これまで、NTT東日本グループでは約8000台の業務用車両を保有し、各地域の拠点などに配備しているが、土休日などに利用していない時間があり遊休資産となっていた。同グループでは、今後の予定として首都圏エリアを中心に地域の要望などを踏まえながらサービス提供エリアや提供台数を拡大していくとともに、自治体や地域の企業・団体などが保有する公用車・社用車なども同社のプラットフォーム上でシェアリングすることで、地域のクルマを地域全体でシェアする取り組みを推進していくとしている。