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BMW、スマホで車両周辺を確認できる新型アプリ「BMW Connected」日本導入

総合テレマティクス・サービス「BMWコネクテッド・ドライブ」刷新

2018年8月3日 発表

スマホで車両周辺を確認できる新型アプリ「BMW Connected」

 ビー・エム・ダブリューは8月3日、テレマティクス・サービス「BMWコネクテッド・ドライブ」を刷新するとともに、新しいスマートフォン用アプリ「BMW Connected」を日本導入した。

 同社は、車載通信モジュールを搭載した総合テレマティクス・サービスとして「BMWコネクテッド・ドライブ」を2013年に輸入車として初導入。同サービスに合わせてユーザーの利便性を向上させるサービスとして、車両情報やニュース等へのアクセスを可能にするスマホ向けアプリを提供していた。

 新たに導入する新アプリ「BMW Connected」は、従来「BMW Connected」「BMW Remote」といった複数のアプリで提供してきた各機能を1つのアプリに統合。新しいBMW Connectedでは、新機能として「リモート3Dビュー」を追加。リモート3Dビューでは車載カメラによる映像をスマホ画面で確認でき、離れた場所から車両の周辺状況を映像で確認できる。

 そのほかにも主な機能として、車両と離れた場所からドアやウィンドウの開閉状況を確認できる機能、スマホからクルマの駐車位置を簡単に見つけることができる機能、移動をスケジュールしておくと渋滞の程度に応じて出発時間を通知する機能、ワンタップでアプリから車載ナビに目的地を送信することが可能となる機能などを備える。

新型アプリ「BMW Connected」のアイコン
リモート3Dビューでは、車載カメラによる映像をスマホ上で確認でき、離れた場所から車両の周辺状況を映像で確認できる
ビー・エム・ダブリュー株式会社でプロダクトマーケティングを担当する丹羽智彦氏

 同日開催された説明会で、ビー・エム・ダブリューでプロダクトマーケティングを担当する丹羽智彦氏は「BMWグループでは『ACES:AUTONOMOUS CONNECTED ELECTRIFIED SHARED/SERVICES』を今後の戦略の柱にしております。自動運転の領域では自動運転技術を『7シリーズ』をはじめとするBMW製品に投入しております。電動化の領域ではBMW iシリーズの『i3』『i8』を導入し、その後BMWシリーズにはプラグインハイブリッドモデルを導入しております」などと、新型アプリの導入もBMWグループの戦略の1つであることを明かした。

ACESへ取り組むBMWグループの戦略
2013年に輸入車として初導入した車載通信モジュール搭載の総合テレマティクス・サービス「BMWコネクテッド・ドライブ」
新しいスマホアプリ「BMW Connected」の特徴

 新型BMW Connectedについて、丹羽氏は「BMW Connectedは、使いやすさや利便性を高め、簡単に使えることを目的にしております。これまで提供してきたアプリは主に車両とスマートフォンをつなぐことを目的としたものでしたが、今回、クラウド技術でより多くの情報を集約して、利便性を高めることができました」と紹介した。

クラウド技術などを活用して新たな機能が追加された
週末に軽井沢へドライブするスケジュールを想定したデモンストレーションを実施

 具体的な特徴について、丹羽氏は「目的地設定ではクラウドの技術により、道路状況や新しい人気スポットの情報をクラウドから持ってきたり、到着予想時刻も表示してくれるようになりました。例えば、明日どこかに行きたい、何時までに到着したいとスケジュールに登録しておくと、スマートフォンから目的地に到着するために『そろそろ出発してください』といった通知をしてくれる」とその具体例を示した。

 なお、現在のところBMW Connectedに対応するスマホはiOSのみ。対応車両については、2014年以降の車両に最適化されており、アプリの機能は2013年以前の車両でも使用可能であるが、特定のサービスに対応していない車両があるとしている。