スズキと浜松医大、浜松市で高齢ドライバーの運転行動と認知機能の関係性について研究する実証事業開始

　スズキと浜松医科大学は9月13日、静岡県浜松市と協働して、高齢ドライバーの運転行動と認知機能の関係性について研究する実証事業「高齢ドライバーにおける日常の運転行動特性と認知機能の関係性：前向きコホート研究」を開始すると発表した。

　同実証事業で、60歳以上、75歳以下の浜松市民などで日常的に自家用車を運転する心身健康な人を対象に、200名を2021年10月～2024年6月の期間募集する（応募者が200名に達し次第、募集を締め切り）。

　同実証事業では、認知機能の低下が日常の運転行動にどのような影響を与えるかはあまりわかっていないとし、運転データと認知機能検査の関係を分析することにより、日常の運転行動のどのような側面が、認知機能の低下と関係するかを明らかにする。この研究の成果は、将来的に運転行動の変化から認知機能の低下を早期に発見する技術の開発につながる可能性があるとしている。

　実証の方法としては、参加に同意した人に、事前に認知機能検査MMSE、脳の健康度チェック「のうKNOW」、自動車の運転に関するアンケートへ記入してもらう。その後、運転データ取得用の専用デバイスとしてスマートドライブの「SD4-LTE」を配布、自家用車のアクセサリーソケットに取り付け、普段通り運転をしてもらい、3か月後アンケートを実施して終了となる。

　なお、浜松市では、市民の疾病・介護予防や健康増進につながる社会実証事業を実施する官民連携組織として「浜松ウエルネス・ラボ」を2020年4月に設置。同実証事業は「浜松ウエルネス・ラボ」の取り組みの一環として実施される。