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映画「僕と彼女とラリーと」公開 森崎ウィンさんと深川麻衣さんが舞台挨拶を実施

2021年10月1日 実施

主演の森崎ウィンさんと共演の深川麻衣さんが舞台挨拶を行なった

ラリージャパン2021開催予定地で撮影

 ラリーを題材にした映画「僕と彼女とラリーと」が10月1日に公開された。同日に都内映画館で行なわれた初日舞台挨拶では、主演の森崎ウィンさんと共演の深川麻衣さんが登壇。初共演&同い年ならではの初々しい雰囲気の中で、撮影の思い出や「30代でチャレンジしたいこと」などが語られた。

 映画の舞台は、2021年11月に「FIA 世界ラリー選手権(WRC)第12戦フォーラムエイトラリージャパン 2021」の開催が予定されていた愛知県豊田市・岐阜県恵那市。過去の確執と向き合い乗り越えようとする若者の“新たなチャレンジ”と“故郷の仲間たち”との繋がりが描き出される。

ラリージャパンの期待と情熱を引き継ぐ「FORUM 8 セントラルラリー 2021」開催決定

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1354633.html

劇中登場するトヨタ「GRヤリス」(c)「僕と彼女とラリーと」製作委員会

 父親との確執により過去にとらわれ将来に迷う主人公の青年・北村大河役の森崎さんと、大河の幼馴じみで地元で暮らすシングルマザー・美帆役の深川さんは今回が初共演。深川さんは森崎さんについて、「仕事に対するストイックな姿勢を感じると同時に、撮影中に自分の時間を作るなど切り替えが上手い方。ストイックな猫みたい!」と独特に表現すると、森崎さんは「相当な毛づくろいをしていそうだなあ」としみじみ。

 森崎さんは深川さんについて「動物でいうとウサギかな。今日は白いワンピースだし、髪の毛を結ぶリボンも靴も真っ白だから」と、この日の衣装の様子からイメージした様子。深川さんに関しては、「現場がピリッとすると場を和ませるようなことを言ってくれたりして、スッとコミュニケーションをとることができた」と、深川さんの朗らかな人柄に感謝していた。

主人公の北村大河役を演じた森崎ウィンさん

 また、豊田市でのロケについて森崎さんは「毎日自分のクルマで撮影現場に入り、時間が空いたりすると撮影地周辺をドライブしていました。景色を楽しみながら町とコミュニケーションを取って、肌感覚で町と仲良くなりました。窓を開けて町の風を浴びていました」と感想を述べ、愛着をうかがわせた。深川さんも「私も撮影の合間に深呼吸をしたり、散歩をしたり、豊かな自然の中での撮影でリラックスすることができました」と、すっかりお気に入りだった。

 2人はラリーカーにも初めて試乗し、「車内のメカな感じが運転欲をそそる。プロの方の運転では大興奮した!」と森崎さんは喜色満面で、AT免許という深川さんは、「ラリーカーはマニュアル操作で運転が難しく、いちから教えていただきながらの撮影でした」と回想した。劇中には森崎さんと深川さんのデートシーンがあることから、自身の地元のおススメのデートスポットを聞かれた森崎さんは「僕の場合は出身がミャンマーなので、デートというよりも旅行になる」と笑いつつ、「おすすめは世界遺産にもなっているバガン遺跡。仏塔の遺跡と自然が沢山残されていて、心が穏やかになる」と遺跡巡りのデートプランを発表。静岡県磐田市出身の深川さんは、「ちょっと足を延ばして浜松の中田島砂丘で散歩をして、静岡にしかない『さわやか』というお店でげんこつハンバーグを食べたい!」と可愛らしいローカルプランを妄想していた。

主人公の幼馴染の上地美帆役を演じた深川麻衣さん

 さらに、映画の内容にちなんで「30代で挑戦したこと」を聞かれた森崎さんは、たくさんあるとのことだったが、その中でも特に「運動神経がよさそうに見られるけれど、僕は至って普通で、でんぐり返しは出来るけれど、後ろに手を突くのが理解できず……。一度でいいからバク転をしてみたい」と意外な目標を披露した。また、深川さんは「20代は目の前の仕事にガムシャラだったので、30代は趣味を豊かにしたい。趣味を豊かにして好きなことを突き詰めて知識を増やしたい。私はフィルムカメラが趣味で人を撮影したりしているので、自分で現像まで出来るようになりたいです」と写真家としてのレベルを上げたいようだった。

 最後に深川さんは「映画は皆さんが見てくださって完成するもの。是非感想を教えてください」と反響に期待し、主演の森崎さんも「観客の皆さんと一緒に出発の封切りをご一緒できたのは貴重な時間でした。これからも作品を盛り上げていただきたいです」と大ヒットを祈願していた。

映画「僕と彼女とラリーと」概要

キャスト:森崎さんウィン、深川さん麻衣、佐藤隆太、田中俊介、小林きな子、有福正志、小林涼子、よしこ(ガンバレルーヤ)、竹内力、西村まさ彦
監督・脚本:塚本連平
主題歌:JOYRIDE/加藤ミリヤ
公開:10月1日 全国ロードショー

映画「僕と彼女とラリーと」特報 10月1日公開(32秒)

ストーリー

ポスタービジュアル

 早くに母と死に別れた主人公・北村大河(森崎ウィン)は、ラリーに打ち込む父(西村まさ彦)の身勝手さが母の死を早めたと思い込み、大学入学と同時に東京に出た。俳優を目指しながらも漠然とした不満を感じるなか、幼馴染で地元に暮らす上地美帆(深川麻衣)から突然の父の死の知らせが届く。

 大河の父はラリーで数々の栄誉に輝いたメカニック。地元の町外れでガレージ「北村ワークス」を立上げ、関係者の間では名の知れた存在であった。久しぶりに故郷の豊田市に戻り、父が若き頃、ともにラリーを目指した盟友・宮本武蔵(竹内力)や、父の死により路頭に迷う「北村ワークス」の従業員(田中俊介・小林きな子・有福正志)と触れ合うなかで、真の父の姿に気付き、自分の生き方を意識し始める。

 大河と同じく、父に反発心を抱くエリートの兄(佐藤隆太)からの忠告を受けながらも、父の残した“ラリー”に込めた想い、そして自身と「北村ワークス」の再起をかけてラリーに出場しようと決意する。シングルマザーとして故郷と自身のアイデンティティーを大切に生きる美帆に導かれ、大河はこの町で夢に向かって走りだす。

映画「僕と彼女とラリーと」本予告【10月1日公開】(1分14秒)