ラリージャパンの期待と情熱を引き継ぐ「FORUM 8 セントラルラリー 2021」開催決定

ラリージャパンで予定していたコースを一部使用

　NPO法人M.O.S.C.O.（モータースポーツ・コーディネート）は9月29日、中止になったラリージャパンで予定していたコースを一部使用する「FORUM 8 セントラルラリー 2021」を開催すると発表した。これは、ラリージャパンが開催される予定だった自治体や近隣住民の強い期待、スタッフの情熱などを守りたいとの思いから開催されるイベントになる。開催日はラリージャパンの予定日よりも早まり11月12日～14日。開催日近辺のコロナ禍の状況にもよるが、一部のステージでは観客を迎えて来年に向けた観戦ステージの運用シミュレーションも試みるとしている。

大会組織委員長 高桑春雄氏のコメント

　NPO法人M.O.S.C.O.は、Rally Japanの開催を目指し、一昨年より競技運営を担うための準備を続けてまいりました。しかし昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルスの影響により、海外から多くの参加選手、チーム関係者が来日し大会運営を行うことは大変困難との判断より、開催を断念するとの結果になってしまいました。

　2年続けての中止決定はあまりにも大きな衝撃であり、ここで準備作業を止めてしまうと、開催を予定し受け入れの準備をしていた自治体の皆様や、ラリー車両が通過する予定のエリアにお住まいの皆様の、ラリーに対する強い期待感を裏切ることとなってしまいます。同時に、長い時間をかけて準備を進めてきた多くのスタッフの情熱も失ってしまうことを危惧し、Central Rally 2021と銘打ち、WRCで予定していたコースを一部使用してラリーを開催することを決断いたしました。

　新型コロナウイルスの感染状況がどのような推移を見せるか現時点では判断できませんが、本ラリーは初めてラリーコースとして使用する地域住民の皆様との連携確認や、WRC開催を目指して準備してきた機材や機器の作動試験、広範囲に広がるラリーコースと大会本部との通信状況の確認、そしてWRCマーシャルとして活躍する多くのスタッフの実地トレーニングを目的として開催します。

　また、開催日付近の新型コロナウイルスの感染状況にもよりますが、一部のステージにお客様も来ていただくことで、来年に向けた観戦ステージの運用シミュレーションも行ってみたいと考えております。

　本ラリー開催に向けてラリーガイド1を発行したところ、多くの全日本ラリー参加選手やチームの皆様にもお問い合わせをいただき、またサービスおよびラリースタート会場の豊田スタジアムへの出展のご希望など多くのお問い合わせをいただいております。

　Central RallyはFIA公認のノンタイトルラリーですが、可能な限り多くの皆様が楽しめる大会を目指して準備を進めてまいりますので、ご協力のほど何卒よろしくお願いします。