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シトロエン、「C3エアクロスSUV」をモデルチェンジ フロントフェイスを刷新

2021年11月25日 発表

293万5000円~318万円

フロントフェイスが刷新されたC3エアクロスSUV

新世代ブランドフェイスに刷新

 シトロエン(Groupe PSA Japan)は11月25日、コンパクトSUV「C3エアクロスSUV(C3 AIRCROSS SUV)」のモデルチェンジを実施。各種装備を充実させつつ、新世代ブランドフェイスへと変更して発売した。グレードは“シャイン(SHINE)”に1本化され、価格は「シャイン」が293万5000円、「シャイン パッケージ」が318万円。

 C3エアクロスSUVは、2017年末のグローバルローンチ以来、競争の激しいBセグメントのコンパクトSUVジャンルで約33万台を販売。現代シトロエンらしい主張のある魅力的なデザイン、クラスを超えた広々とした空間とリアシートのスライドなど、モジュール性によるユーティリティの高さなどに加え、街中でも取り扱いしやすいサイズ感と個性的なデザインそして乗り心地が評価を得ているというモデル。今回のモデルチェンジにより、デザインとユーティリティ、コンフォート性能にさらに磨きがかけられた新型C3エアクロスSUVが日本市場に投入される。

モデル名ボディパワートレーントランスミッション価格
CエアクロスSUV SHINE5ドアSUV直列3気筒1.2リッターターボ6速AT(EAT6)2,935,000円
C3エアクロスSUV SHINEパッケージ3,180,000円
搭載する直列3気筒1.2リッターターボエンジンは最高出力96kW(130PS)/5500rpm、最大トルク230Nm/1750rpmを発生。そこに6速AT(EAT6)が組み合わせられる

シトロエンの新デザインコードを採用したフロントフェイス

 新型C3エアクロスSUVは、フロントフェイスのデザインを一新することで、より主張の強いタフネスを感じさせるSUVらしいデザインへと進化。2016年パリモーターショーでデビューしたコンセプトカー「CXPERIENCE」にインスパイアされ、2021年1月に日本で発売開始した新型「C3」で初めて導入された新デザインコードは、これからのシトロエンのシグネチャーを象徴するもので、主張の強い、ブランド力のあるユニークなアイデンティティを備えているという。

新たなデザインコードを使用したフロントフェイス

 新型C3同様、シトロエンのマークであるダブルシェブロンからサイドにV字状に伸びるクロームのラインは、上がデイタイムライトへ、下はLEDヘッドライトへとつながる。グリルは内部ルーバーの縦方向のラインを強調した意匠にすることで、ボンネットの存在感を高めてSUVらしいタフネスを表現。また、フロントバンパー下部のスキッドプレートをイメージしたデザインは、より直線的なものとなり、モダンでよりSUV的に仕上げられている。

リアビュー

 リアデザインは、これまでのテイストを引き継ぎつつ、リアクォーター部のベネチアンブラインド風の装飾を変更し、ブラックアウトしたルーフレールと相まって、全体としてよりシックな方向に変更。この変更は、綿密なリサーチとこれからのシトロエンのデザインコードを高度に両立させることを目標に行なわれ、街中でもアウトドアでも、新型C3エアクロスSUVの存在感を今まで以上に際立たせてくれるデザインとしている。

ボディサイズは、4160×1765×1630mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2605mm、車両重量はシャインが1290kg、シャイン パッケージが1320kg

 内装の心地よさと実用性の高さはモダンシトロエンの重要なテーマとされ、新型C3エアクロスSUVでは、さらに一歩進められた「シトロエン・アドバンスト・コンフォートプログラム」により、車内の快適性をより高めて、移動の喜び+自宅にいるような快適さを再現した空間となっている。

 そのハイライトとなるのが「C5エアクロスSUV」で初めて導入され、続いてC3にも搭載されたクラス最高レベルの乗り心地、座り心地を実現する「アドバンストコンフォートシート」。このシートは、シート生地裏に特別なフォームを配置することで、身体とシートの“当たり”感を改善。生地裏のフォームのボリュームも従来の2mmから15mmへと大幅にアップしたことでふっくらとした柔らかさを実現し、疲労につながる車体の微震動をシートが吸収してくれるという。

クラス最高レベルの乗り心地、座り心地を実現する「アドバンストコンフォートシート」を採用

 また、クラスを超えた広くゆったりとしたサイズと、身体保持能力により快適な運転姿勢を確保したことで、現代のフランス車にユーザーが期待する快適性とホールド感を高次元で両立させた。さらに、前席ショルダー部分にはベージュのアクセントラインと、シェブロンを並べたような白いアクセントステッチを入れることで、モダンでグラフィカルなデザインが視覚的にも心地よい居住空間を演出する。

よりシックでモダンなインテリアにアップデート

シート生地と同じ杢グレー(霜降りグレー)のファブリックが貼り込まれたインストルメントパネル

 リラックス感のあるデザイン性と実用性の高さで定評のあるインテリアもまた、さらに魅力を向上させるべくアップデートを実施。ハイライトの1つは、インストルメントパネルにシート生地と同じ杢グレー(霜降りグレー)のファブリックを貼り込み、シートと統一された温かみあるインテリアを構成した点。メトロポリタングラファイト(Metropolitan Graphite)と名付けられた質感の高いカラーリングが、居心地のよさと、シックで現代的な雰囲気を醸し出しているという。

 また、センターコンソール部は新たにクロームの装飾が施されて、パーキングブレーキ形状を変更。その変更にともなって生まれたスペースに2つのカップホルダーを新設している。

リアシートをすべて畳むと最大容量1289Lを確保できる
リアシートは6:4分割可倒式

 リアシートは6:4分割可倒式で、中央席はセンターアームレストとしても使用可能。左右独立してスライドとリクライニングができ、双方を最大まで前方にスライドさせるとクラス最大級となる520Lのラゲッジルームが出現する。また、ラゲッジ下のフロアボードは2段階、約12cmの高さ調整が可能で、折り畳んだシートバックの高さに合わせれば段差のない使いやすいスペースができあがる。さらに、リアシートをすべて畳めば天井までの最大容量はセグメント最大級の1289Lを確保。助手席を倒せば、セミロングのサーフボードも搭載できる約2.4mものスペースを確保できるなど、SUVでありながらコンパクトミニバンユーザーも満足できるユーティリティを持ち合わせている。

コンパクトミニバン並みの積載能力を確保

新色のカーキグレー、ボルタイックブルー、ルージュペッパーを追加

 ボディカラーも、デザインのアップデートにあわせて新色を追加。グリーンがかったシックな「カーキグレー」、彩度の高い「ボルタイックブルー」「ルージュペッパー」を新たにラインアップ。継続カラーの「グリプラチナム」「ブランバンキーズ」を含めて全5色を設定。

 また、ドアミラーおよびフロントスキッドプレート、リアクォーターパネルステッカーのアクセントカラーはブラックとホワイトを設定。ブランバンキーズ、グリプラチナム、ルージュペッパーはブラック。カーキグレー、ボルタイックブルーはホワイトとなる。ブラックのカラーパックのリアクォーターガラスに施されたストライプ模様は、外側から見ると鏡面仕上げで、室内からはほぼクリアな視界を得ることができる特別なコーティングとなっていて、後席に乗る人も明るい室内空間と移動中の景色を楽しむことができる。

カーキグレー
ボルタイックブルー
ルージュペッパー
グリプラチナム
ブランバンキーズ
アクセントカラーはブラックとホワイトを設定

グレード設定はシャインに統一

 グレードはシャインに統一され、上位グレードのシャイン パッケージは、新デザインの17インチアロイホイール(シャインは新デザインの16インチアロイホイール)に、スノーフレークマーク付きのマッド&スノータイヤとなるブリヂストン「WEATHER CONTROL(サイズは215/50R17)」を装着。グリップコントロール機能(ヒルディセントコントロール付き)、パノラミックサンルーフ、LEDのフロント&リアシーリングランプ、HiFiスピーカーがセットされる。

パノラミックサンルーフも設定

 グリップコントロール機能は、シトロエンがラリーフィールドで培った駆動力制御、車両運動制御のノウハウを活用したトラクションコントロールの進化版ともいえる機能で、路面状況に合わせてさまざまなアルゴリズムを組み合わせ、パワートレーンの出力特性やブレーキを統合制御して、タイヤのグリップの最大化とトラクションの最適化を行なってくれる機能。キャンプ、スノーボード、スキー、サーフィンなどのアクティビティでの行動力をさらに高め、目的地までの悪路の移動における安心感を増してくれるとしている。

ヒルディセントコントロールも備わるグリップコントロール機能を搭載し高い走破性能を実現している