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ホンダ、世界限定350台の「NSX タイプS」の生産を開始 2022年内にすべての生産を完了予定

2022年1月21日(現地時間) 発表

日本への割り当て30台はすでに完売

 本田技研工業は1月21日(現地時間)、総生産台数350台限定となる「NSX タイプS」の生産を、アメリカのオハイオ州メアリーズビルにある「パフォーマンス マニュファクチャリング センター(PMC)」にて開始したと発表した。PMCは2022年中に生産を終了する予定としている。

 NSX タイプSは2021年8月に公開され、日本への割り当ては30台。2021年9月2日より予約受付が始まったがすぐに完売している。

 PMCディビジョンリーダーのゲイル・メイ氏は「今日はPMCとアキュラにとって、非常に待ち望まれていたNSX タイプSの出荷を開始するエキサイティングな日です。ここにいるすべての社員は、シリアルナンバー001~350のタイプSが、このチームが2016年に作った最初の第2世代NSXと同じくらい完璧なものになるように努力しています」とコメント。

 PMCで製造された最初の2台のNSX タイプSは、専用カラーである「ゴッサムグレー・マットメタリック」に塗装され、アキュラディーラーへの輸送中も完全に保護されるように、クルマに貼る保護フィルムや輸送用のぶ厚くて柔らかいボディカバーなど、新開発した輸送技術を採用して運搬されるという。また、アキュラディーラーには特別なトレーニングを積み、オーナーに最適なケアができるスタッフも揃えているとのこと。

 NSX タイプSは、よりアグレッシブで個性的なスタイリングで、5本スポークのホイール、ピレリP-Zeroタイヤ、アダプティブダンパーシステムのチューニング、タイプS専用デカール、カーボンファイバールーフなどが標準装備されたモデル。

 カーボンファイバー製エンジンカバーの下には、V型6気筒ツインターボエンジンと3モーターハイブリッドシステムのアップデート版として、最高出力600PS、最大トルク492lbft(約667Nm)を発生するアキュラ史上もっともパワフルなパワートレーンを搭載。エンジンはオハイオ州にあるアンナエンジン工場内の専門施設で手作業で組み立てられている。

 また、9速DCTとトルクベクトル付きスポーツ・ハイブリッド・スーパーハンドリング・オールホイール・ドライブ(SH-AWD)も、性能を最大限に引き出すためにチューニングが施されている。そのほかにも、カーボンセラミックブレーキ、カーボンファイバーエンジンカバー、カーボンファイバーインテリアパッケージを含む軽量化パッケージも用意され、車両重量を約58ポンド(約26kg)削減している。