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ホンダ、2代目最終モデル「NSX Type S」アキュラ版を米国で世界初公開 鈴鹿のラップタイム2秒短縮

2021年8月12日(現地時間) 発表

 本田技研工業は8月12日(現地時間)、2代目「NSX」最後のモデルとなる「NSX Type S」のアキュラブランド版を世界初公開。NSX Type Sは、全世界350台(日本国外320台、日本国内30台)の限定販売となり、米国市場向けには300台を販売、米国価格はNSX タイプ Sが16万9500ドル、軽量パッケージのNSX タイプ Sが18万2500ドルとなる。

 NSX Type Sは、2代目NSX最後のモデルとなり、2022年12月をもってその歴史に幕を閉じることが正式にアナウンスされている。NSX Type Sは、2代目NSXにおけるチャレンジの集大成として、さらなるパフォーマンス性能向上など、これまでの感謝を込めた特別モデルという。

 搭載されるV型6気筒 3.5リッターツインターボエンジンは出力で500HPから520HPに、トルクで406lb-ftから443lb-ftにそれぞれパフォーマンスを向上。スポーツハイブリッドシステム「SH-AWD」は、システム合計で最高出力600HP、最大トルク492lbftと、従来モデル比で出力で+27HP、トルクで+16lbft、パワフルになり、日本の鈴鹿サーキットを2021年モデルのNSXよりラップタイムを2秒短縮させた。

 パワートレーンのアップグレードは、NSX GT3 Evoレースカーと共有されるターボチャージャー、ブースト圧の6%の増加、バッテリー容量の20%の増加、バッテリー出力の10%の増加などが含まれる。トランスミッションの9速DCTは再調整され50%高速化、スポーツハイブリッドシステム「SH-AWD」も再調整された。

 また、カーボンファイバールーフを標準とすることで重心を下げハンドリングを向上。NSX Type S用に特別に開発された新しいピレリ「P-Zero」(H0指定)が装着される。

 エクステリアは、エンジン冷却を向上させるための新デザインが採用され、「NSX GT3」にインスパイアされたリアディフューザーなどを装着。70台限定の新色「ゴッサムグレー」のマットメタリックペイントが用意される。

 標準仕様に加えて、約58ポンドの軽量化を果たす軽量パッケージ仕様が用意され、カーボンセラミックブレーキ、カーボンファイバーエンジンカバー、カーボンファイバーインテリアパッケージが含まれる。

 インテリアは、アルカンターラのヘッドライナー、「Type S」ロゴが刺繍されたグローブコンパートメント、「NSX」ロゴがエンボス加工されたヘッドレストを採用するなど「NSX Type S」専用コクピットに仕上げた。

NSX Type S – Reveal

 2代目NSX最終モデルを発表することについて、同社は「ホンダは、NSXで培った人材、技術などを今後のクルマづくり、モノづくりに生かすことで、来たる電動化や新たな価値を持ったモビリティの中でも、お客さまに引き続き『走る喜び』『操る喜び』を提供していくべく、チャレンジしていきます。最後に、NSXを愛してくださった、すべての皆さまに心より、感謝いたします」とコメントしている。