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ルノー、独自ハイブリッド搭載の新型SUV「アルカナ」を5月26日発売 価格は429万円

2022年5月26日 発売

429万円

クーペとSUVのクロスオーバーモデル新型「アルカナ」を5月26日に発売

 ルノー・ジャポンは、クーペとSUVのクロスオーバーモデルである新型「アルカナ」を5月26日に発売する。価格は429万円。

 新型アルカナは、ルノー・日産・三菱自動車のアライアンスにより開発されたモジュラープラットフォーム「CMF-B」プラットフォームを採用。このプラットフォームは多様性が高く、Cセグメントまで対応し、軽量であることから高い燃費性能が求められるハイブリッドモデルに適しているという。高い剛性を持つため、しなやかなサスペンションの動きやハンドリングの正確さを引き出し、クーペらしいダイナミックなドライブフィールを実現するとのこと。

 パワートレーンにはルノーが独自に開発したハイブリッドシステム「E-TECH HYBRID」を搭載。E-TECH HYBRIDはメインモーターであるE-モーター(36kW/205Nm)とHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター。15kW/50Nm)という2基のモーターと、94PS/148Nmを発生する1.6リッター4気筒自然吸気エンジン、これらを繋ぐトランスミッションのドッグクラッチマルチモードATで構成され、従来のパワートレーンにはないスムーズな変速とダイレクトな加速を両立させた。このエンジンには、アライアンスエンジンのHR16が採用されたが、エンジンマッピング、ピストン、コネクティングロッド、クランクシャフトなど、いくつかのパーツをE-TECH HYBRIDに合わせるため再開発している。

 また、1.2kWh(250V)の駆動用バッテリが搭載され、市街地走行時にはこのバッテリに充電された電気で積極的にモーターのみで走行し、燃費向上に貢献。減速エネルギーを回収した際には、このバッテリに充電される。WLTCモード燃費は22.8km/Lとしている。

新型アルカナは独自に開発したハイブリッドシステム「E-TECH HYBRID」を搭載

 エクステリアではSUVの機能美とクーペのエレガントさを融合した都会的なフォルムを特徴とし、1580mmの全高に対し200mmという高い最低地上高、高い位置に配されたベルトラインと筋肉を思わせる造形のボディサイド、幅広で張り出したフェンダー、フロントとリアのスキッドプレート、ホイールアーチ プロテクションなどでSUVらしさを強調。一方、リアに向かって優雅に弧を描くルーフラインとサイドウィンドウのラインによって流れるようなフォルムを形づくり、クーペのような俊敏さとエレガントさを感じさせるデザインに仕上げた。

 フロントにはF1に着想を得たフロントブレードが装着されるとともに、フロントバンパー両端にはフロントホイールハウスに繋がるエアディフレクターを装備。エアディフレクターは、フロントホイールが発生させる空気の乱れを抑えることで空気抵抗を減らす効果があり、燃費を向上させるアイテムとして使われている。

 LEDのヘッドライトには、ルノーモデルを象徴するCシェイプのデイタイムランプを装備。リアのコンビライトにも同様にCシェイプが組み込まれ、テールゲートの幅全体に伸びるシグネチャーランプと一体となって、緊張感がありながらスタイリッシュな独自の表情を作り出した。

 ボディサイズは4570×1820×1580mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2720mm。ボディカラーはブランペルレメタリック、ブルーザンジバルメタリック、オランジュバレンシアメタリック、ノワールメタルメタリックの4色を用意した。

ブランペルレメタリック
ブルーザンジバルメタリック
オランジュバレンシアメタリック
ノワールメタルメタリック

 インテリアではルノー・スポール由来のR.S.LINEデザインを取り入れ、ドアトリムとダッシュボードにはカーボン調パネルを採用し、レッドラインのアクセントも相まってスポーティに仕上げた。レザーXスエード調コンビ6ウェイ電動フロントシート、レザーステアリングホイール、シートベルトにも施されたレッドステッチの採用により、スポーティさに加えて上質さを付与している。

 パーキングブレーキは電動化され、オートホールド機能を標準装備。オートホールド機能は、交差点の長い信号待ちなどでドライバーがブレーキペダルから足を離しても停止状態を保ち、アクセルペダルを踏むと自動的にブレーキを解除する。

 また、コクピットまわりのディスプレイや操作系は、人間工学に基づきドライバーが操作しやすい向きに角度が付けられ、運転に集中できる環境を創出。カスタマイズ可能なカテゴリー最大級の10.2インチフルデジタルインストルメントパネルが採用されるとともに、センターコンソールには各種インフォテイメントを表示・操作する7インチタッチスクリーンを備えた。

 この7インチタッチスクリーンでは「My Sense」「Sport」「Eco」からドライブモードを選択でき、モードによってアクセルの踏み込み量に対するパワートレーンのレスポンス、電動パワーステアリングのアシスト力などを変更できる。

 アルカナではラゲッジスペースを上下に分割するダブルフロアシステムを採用した480Lのリアラゲッジを備えており、そのほかにもセンターコンソールに2L、アームレストに1.1Lの収納、リアアームレストには1.5Lの収納と2つのカップホルダーを備え、ドアポケットには0.75Lのボトルが2本収納できるなど豊富な収納スペースが用意されているのも特徴になっている。

アルカナのインテリア

 そのほか先進運転支援システムについては、フロントガラス中央上部のカメラとフロントバンパー内のレーダーが同一車線を走る先行車を感知し、車両の速度を制御して車両を車線の中央に保ちながら、前方の車両との安全な車間距離を維持する「アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)」、フロントガラス中央上部のカメラが道路上の白線や黄線を感知して、走行車線の中央を走るようにハンドル操作を支援する「レーンセンタリングアシスト(車線中央維持支援/インテンステックパック)」、フロントバンパー、両側ドアミラー、リアゲートに取り付けられた4つのカメラが車両の周囲の状況を撮影し、真上から見下ろしたような俯瞰映像を合成して7インチタッチスクリーンに表示する「360゜カメラ」、車体に搭載された12個のセンサーが駐車可能なスペースを検出し、自動でステアリング操作を行なって縦列駐車(出入りとも)やバックでの車庫入れをサポートする「イージーパーキングアシスト」など多数の装備が与えられている。

アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)などさまざまな先進運転支援システムを搭載