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「ホーク 11」「ダックス125」のカスタムモデルも登場する東京モーターサイクルショー2022

2022年3月25日~27日 開催

 3年ぶりとなる「第49回東京モーターサイクルショー」が、東京ビックサイトで3月25日~27日の会期で開催されている。ここでは主に国内メーカーの展示内容についてレポートしていく。1週間前に開催された大阪モーターサイクルショーに中身は近いが、東京モーターサイクルショーならではの新しい展示もいくつか発見できる。

カスタム済みの「ホーク 11」や「ダックス125」も展示するホンダブース

ホンダブース

 本田技研工業のブースは、大阪でワールドプレミアとなった「ホーク 11」と「ダックス125」を前面に押し出す内容。それぞれターンテーブルに載せられて展示されているだけでなく、各所にカスタムパーツを装着し、車種ごとの特徴をさらに活かしたドレスアップ、機能アップが図られたカスタムモデルも複数展示している。

「ホーク 11」
「ホーク 11」にカスタムパーツを装着したモデル
「ホーク 11」にカスタムパーツを装着したモデル。ハンドルのステー、レバー、エンジンガード、タンクパッドなどが追加・変更されている
「ダックス125」
「ダックス125」のカスタム車
シート、サイドバッグ、サイレンサー、リアショック、フットブレーキなどさまざまな箇所がカスタムされている
カスタムされた「GROM」
同じくカスタムされた「Monkey125」
電動ビジネスバイクファミリーと、「Honda Mobile Power Pack」を用いたバッテリーステーション
「HondaGo RIDE」アプリをインストールしてガチャガチャにチャレンジするとスマホリングがもらえる

 プレスカンファレンスでは、ライダースジャケットに身を包んだホンダモーターサイクルジャパン代表取締役社長の室岡克博氏が登壇。「人気の原付コミューターモデルから、ベテランライダーにご満足いただけるファンモデルまで、過去最大の37台を展示しています」とブース概要を説明するとともに、レンタルバイクサービス「HondaGO BIKE RENTAL」、3月14日から開始したオンラインショップ「HondaGoバイクギア」、4月開始予定の安全運転啓蒙や仲間作りをサポートする「HondaGO CLUB」について紹介した。

株式会社ホンダモーターサイクルジャパン 代表取締役社長 室岡克博氏

電動トライアルバイク「TY-E 2.0」が間近で見られるヤマハブース

ヤマハブース

 ヤマハブースでは、前日のオンライン説明会で予告のあった電動トライアルバイク「TY-E 2.0」と、二輪用パワーステアリング「EPS」搭載車の「YZ450FM」を、この東京モーターサイクルショーで初お目見え。無駄の削ぎ落とされた機能美を体現する「TY-E 2.0」と、ステム付近に見え隠れする「ERS」を備えた「YZ450FM」を間近で観察するチャンスだ。

電動トライアルバイク「TY-E 2.0」
二輪用パワステ「EPS」を搭載する「YZ450FM」
2021年のMotoGPチャンピオン、ファビオ・クアルタラロ選手のマシン
軽量・パワフルなスポーツ車として注目の高い「YZF-R7」にはいくつかのカスタムパーツが装着されていた

「ハヤブサ」「GSX-S1000GT」など最新車両と、2022年MotoGPマシンが見られるスズキブース

スズキブース

 初代の誕生から20年以上が過ぎ、2021年に3代目となる「ハヤブサ」を発売したスズキ。同社ブースでは、そのハヤブサをカラー違いで複数台展示しているほか、2022年のMotoGP参戦仕様となるTeam SUZUKI ECSTARのマシンを設置している。2022年2月に発表されたばかりの「GSX-S1000GT」の標準車両と、パニアケースなどを装着したツーリング仕様車なども見られる。また、東京モーターサイクルショーでは、油冷250ccの「ジクサーSF250」のマットブラックメタリックNo.2カラーが追加で展示されている。

3代目「ハヤブサ」は色違いで複数台展示
Team SUZUKI ECSTARのMotoGPマシン2022年仕様
2022年2月に発表された「GSX-S1000GT」
パニアケースを装着した「GSX-S1000GT」
大型アドベンチャーモデル「V-STROM1050XT」
マットブラックメタリックNo.2カラーの「ジクサーSF250」
カラー違いの「ジクサーSF250」(左)と「GSX-250R」(右)

カワサキブースでは個性あふれるビモータの車両もチェック

カワサキブース

 カワサキブースは、カワサキモータースジャパンが日本総輸入元となったビモータの「KB4」が目を引く。イタリアメイドの独特なスタイリングにカワサキ製エンジンを搭載したインパクトのある1台は一見の価値あり。また、ステージ上には2022年4月に発売される「Ninja H2 SX SE」や、Zシリーズ50周年記念モデルとなる「Z650RS」「Z900RS」「Z900」が並ぶ。大阪では展示されず、要望が多かったために追加されたというスーパースポーツのフラグシップ「ZX-10R」も見ることができる。

ビモータ「KB4」
「Ninja H2 SX SE」
「Z650RS」「Z900RS」「Z900」の3台が並ぶ
東京モーターサイクルショーでは「ZX-10R」が追加された

日本初上陸の二輪シミュレーターが体験できるブリヂストンブース

 ブリヂストンのブースでは、日本初上陸というイタリア製の二輪シミュレーター「Moto Trainer」を誰でも体験可能。車体が特殊な機材で固定されており、バイクにまたがってアクセルをひねりつつ、体重移動などで車体を傾けながら、3Dグラフィックで再現されたサーキットを走り抜けることができる。実際にプレーしてみたところでは、カントのついた単純なオーバルコースではあるが、ハンドルは固定で実際のバイクと操作感が異なる。操るのは難しいが、大胆に体重移動しながら走らせるのはエキサイティングだ。ブースを訪れたときはぜひチャレンジしてみてほしい。

日本初上陸だというイタリア製の二輪シミュレーター。筆者もチャレンジしてみた
アクセルを開けて加速し、車体を体重移動で傾けて方向転換
複雑そうな機構が見える。ハンドルは固定で、傾けるきっかけ作りが体重移動のみとなるため、実際の乗車感覚とは異なる