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SUPER GT、動画に特化した「SUPER GT VIDEO Online」を4月4日スタート 坂東代表が会見

株式会社GTアソシエイション 代表取締役 坂東正明氏

動画に特化した「SUPER GT VIDEO Online」を開設

 SUPER GTの公式テストが3月26日~27日にかけて富士スピードウェイで開催されている。初日となった26日には、SUPER GTを運営するGTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表による記者会見が実施された。

 主な内容はSUPER GTの動画ポータルサイトとなる「SUPER GT VIDEO Online」の開始と、レースの公式映像をサーキット内でライブ配信する「Grooview Multi」の試験導入の発表となっていた。

 新しいポータルサイトとなる「SUPER GT VIDEO Online」について坂東会長は、「SUPER GT VIDEO Onlineは、モータースポーツファンやクルマ好きがSUPER GTをより深く楽しんでもらえるサイトになります。これまでライブ中継としてはJ SPORTSやJ SPORTSオンデマンドで映像を配信していました。このライブ配信はそのまま軸として、レースウィークに約40本のGTA独自の公式映像を制作します。さらにGTAが制作する動画以外でも参戦している自動車メーカーやチーム、ドライバーが公開している映像あります。それについてもSUPER GT VIDEO Onlineに掲載していきます。このサイトを見れば、現在SUPER GTでどのようなことが行なわれていて、どうなっているのか、そして魅力についても知って楽しめるようになっています」。

新しいポータルサイトとなる「SUPER GT VIDEO Online」。4月4日に公開が予定されていて、開幕戦岡山のレースウィークからコンテンツが増えていく

 このように動画に特化した新たなサイトが「SUPER GT VIDEO Online」になる。現在の公式サイトはそのままに、SUPER GT VIDEO Onlineが追加されるということだ。

 具体的な内容として想定しているのはレースウィークの木曜日に前戦の振り返りや今戦の見所を、金曜日にはサーキットへの搬入の様子やSUEPR GT公式アナウンサーのピエール北川氏が注目選手にインタビューするコンテンツを公開。予選日となる土曜日は、公式練習と予選後すぐにダイジェスト動画の公開、オンボードやインタビューの映像もあわせて制作される。

 決勝日の日曜日は、予選を振り返り注目のドライバーのコメントをアップ。レース後にはすぐにダイジェスト版が公開されるそうだ。レースウィーク以外には坂東会長が触れたように自動車メーカーやチーム、ドライバーの動画もキュレーションされる。

 SUPER GTの公式サイトはこれまでどおり、文字によるニュースやリザルトが確認でき、SUPER GT VIDEO Onlineは映像でSUPER GTの様子が分かるように線引きされているようだ。

サーキット内で公式映像を視聴できる「Grooview Multi」

 サーキット内で公式映像を視聴できる「Grooview Multi」の試験導入も発表された。Grooviewはレース中継などの動画を低遅延で視聴できるライブ配信アプリ。利用方法は「Grooview Multi」のアプリをダウンロードし、視聴パスワード「GTA2022」を入力して利用する。

 坂東代表は「サーキットに来てくれたお客さんへの新たな取り組みとして、SUPER GT公式アナウンサーのピエール北川氏の実況と公式映像をサーキット内でライブ視聴できる『Grooview Multi』を試験的に導入します。第1戦の岡山国際サーキットからスタートし、スマホやタブレットなどを通してサーキット内でJ SPORTSの映像が見られるようになります。サーキットビジョンが見られない人や聞き取りづらい人がこのアプリを通じてリアルな情報を得ることが可能です。全戦でテスト的に配信していく予定で、試験導入なので無償で提供します」。

 これまではサーキット来場者でビジョンが見られない席の場合は、場内放送のみかJ SPORTSオンデマンドなどの映像を見ることで情報を得ていたが、今季は「Grooview Multi」から公式映像とアナウンスが見られることになった。しかも無償での提供となるので通信可能なスマホやタブレットがあれば誰でもアクセスできることになる。