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マセラティ、新型「グレカーレ」の特別仕様車「ミッション フロム マース」 火星からのオーダーを実現

2022年3月22日(現地時間)発表

マセラティの新型「グレカーレ」の特別仕様車「ミッション フロム マース」は、火星からのオーダーを実現するというコンセプトで仕上げられた

自分好みの1台を作れるカスタマイズプログラム「フォーリセリエ」

 マセラティは3月22日(現地時間)、「火星からのオーダーを実現する」というコンセプトを掲げ、火星をモチーフにした特別仕様車「グレカーレ ミッション フロム マース(Grecale Mission from Mars)」を発表した。

 これは「クルマを真っ新なキャンバスととらえて、1からユーザーがカスタマイズができる」というマセラティのカスタマイズプログラムである「フォーリセリエ」をアピールする企画として実施されたもの。

ボディサイドにミッション フロム マースの文字が記されている
渦巻きデザインの専用ホイール
ボディカラーは火星の雰囲気を表現したという

 火星からの特別オーダーにより、ボディは火星の赤い砂と酸化した岩、鉱物性の砂を思わせる特殊な質感の多層式メタリックカラー「ギャラクティックオレンジ(Galactic Orange)」で塗装。未来感のあるマットカラーに近いオレンジレッドの樹脂に、溶けた金属を思わせる輝きを重ねることで、滑らかなベースカラーを実現している。

 さらに、渦巻きデザインの専用ホイールを装備。ホイールリムは、色のカスタマイズにとどまらず、素材の加工プロセスを再表現するという発想に基づき、素材自体を強調するデザインを採用。発進や高速走行時の空気の流れを想起したという。

リアピラーに配置されたトライデントロゴのデザインは、グリッチ効果により再構築されている

 リアピラーに配置されたトライデント(先が三つに分かれた矛)ロゴは、宇宙からの電波や光波、そして情報のリズムをシンボライズに描き、ハイスピードな動きをした際の感覚を彷彿とさせるデザインを採用。ボディと一体化させることで、2D(平面)のような見せ方を演出し、通常より大きな印象を付与したしている。

インテリアにも火星をモチーフにした赤色の挿し色が入る

 インテリアには、横方向のレザー加工をマルチカラーの溶接裏材と組み合わせることで、コントラストを演出。また、テーピング、シリコンコーティング、レザーにはエンボス加工/デボス加工を施し、アルカンターラやレザーなどの自動車用の素材も活用したとしている。シートは、火星で発生する電気の流れのイメージと宇宙飛行士の宇宙服、そして最新のファッショントレンドをバランスよく組み合わせ、クラフトマンシップと革新を表現。

 また、銀河を旅するドライバーのために、車内の天井には、特別な「星図」を用意。天井を見上げれば主要な星座が投影されていて、一般的な地図では描かれていない空間への移動をも可能にするという。

ルーフガラスには宇宙旅行用の地図が記されている
Maserati Grecale Fuoriserie. Mission From Mars(1分42秒)