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トヨタ、69号車「GRヤリス ラリー1」ロバンペラ/ハルットゥネン組が第3戦クロアチアで今季2勝目 豊田章男チームオーナーも祝福

2022年4月25日 発表

カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(トヨタ自動車)の69号車「GRヤリス ラリー1」のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が、WRC(2022年FIA世界ラリー選手権)第3戦クロアチア・ラリーで優勝した。

 第3戦クロアチア・ラリーの結果は、優勝のロバンペラ/ハルットゥネン組に続いて、2位に「ヒョンデ i20 N Rally1」のオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組、3位に「ヒョンデ i20 N ラリー1」のティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ組となった。

 ロバンペラ選手は前戦ラリー・スウェーデンに続く今季2勝目を獲得し、ドライバー選手権では76ポイントと首位の座を守り、2位のヌービル選手との差を29ポイントに拡大した。TGR WRTチームとしてもマニュファクチャラー選手権で126ポイントと首位を守り、リードを42ポイントへと拡げた。

 TGR WRTでは、そのほか、33号車のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合5位、4号車のエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組は総合49位でフィニッシュした。また、TOYOTA GAZOO RacingチャレンジプログラムによりGRヤリス ラリー1で出場した勝田貴元選手(勝田 貴元/アーロン・ジョンストン組)は、総合6位でフィニッシュ。所属するTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationに、開幕から3戦連続でマニュファクチャラーズポイントをもたらした。

33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
4号車(エサペッカ・ラッピ、ヤンネ・フェルム)

 なお、ロバンペラ/ハルットゥネン組の優勝に、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamチームオーナーの豊田章男氏がコメントを発表している。以下はその全文となる。


 カッレ、ヨンネ、優勝おめでとう!

 昨年、二人はSS1でリタイアしていました。今年のクロアチアで、二人がなんとしても雪辱を果たすことを願って見ていたので本当に嬉しい! パワーステージでの逆転はすごかった! 優勝決定後のオーディエンスのカッレコールも感動でした。天気も安定せず、決して楽なラリーではなかったと思いますが、カッレは最初からリスクを取った走りをしてくれていました。タイヤにダメージを負っても落ち着いて走り続け、追い上げられても逆に引き離していくほどの走りをしてくれていました。まだまだシーズンは始まったばかりです。今後も、様々な道で頼もしい走りを見せ続けて欲しいと思います。

 チームはスウェーデン戦からの2カ月で様々なテスト走行をしてくれていました。今回のカッレの走りも、そんなチームの努力の表れだと思います。みんなの努力に感謝したいと思います。ここからは数週間おきにラリーが続いていきます。2カ月の頑張りが、さらによい結果となって表れることを願っています。

 今回のラリーではウェザークルーと気象予報士、そしてグラベルクルー達もがんばってくれていたと聞きました。毎朝4時起きで現場に入って情報を送り、路面の変化を予想してくれていたそうです。天候不順だったこともあり、かなり難しい判断の連続だったとのこと…。WRCはチーム全員での戦いであることを改めて感じました。

 エルフィンは途中タイヤを傷めて後退しましたが、最後まで走り切ってくれました。今シーズンは悔しいラリーが続いていますが、ここで気持ちが切り替わったと思います。また次からよろしく頼みます。エサペッカには一言…「焦らなくていいよ、落ち着いて!」君が速いドライバーだということは5年前からわかっているし、フィンランドの道でつくったGRヤリスのラリーカーが君に合わないわけがない。だから、落ち着いた走りさえしてくれれば、次から、きっと結果がついてきます。貴元はターマックでの経験をまたしっかり積み重ねてくれました。この経験は11月のターマックラリー、ラリー・ジャパンにも繋がっていくと信じてます。その日を楽しみにしてますね。

 いよいよシーズン中盤に入っていきます。チームのみんなは、勝利の数やタイトル獲得は意識せずに、とにかく“もっといいクルマづくり“を続けてください。そうすれば必ず結果もついてきます。そして、なによりトヨタのクルマづくりの力につながっていきます。エキサイティングなラリーを見せること…、そして、もっといいクルマづくりを続けることで、応援してくださるファンの皆さまに恩返しをしていきましょう。

 ファンの皆さまも、引き続き応援よろしくお願いいたします。

カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン

クロアチア・ラリーの結果(現地時間4月24日時点)

1位:カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタ GRヤリス ラリー1) 2時間48分21.5秒
2位:オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデ i20 N Rally1) +4.3秒
3位:ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ組(ヒョンデ i20 N ラリー1) +2分21.0秒
4位:クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル組(フォード Puma ラリー1) +3分07.3秒
5位:エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタ GRヤリス ラリー1) +3分46.0秒
6位:勝田 貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタ GRヤリス ラリー1) +8分08.5秒
7位:ヨアン・ロッセル/ヴァランタン・サリュウド組(シトロエン C3 Rally2)+10分01.0秒
8位:カイエタン・カイエタノビッチ/マチェイ・シュチェパニャク組(シュコダ Fabia Rally2 evo) +11分01.2秒
9位:エミール・リンドホルム/レータ・ハマライネン組(シュコダ Fabia Rally2 evo) +11分11.9秒
10位:ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ組(シュコダ Fabia Rally2 evo) +11分48.5秒