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トヨタ、システム最高出力500PS以上の新開発ハイブリッドラリーカー「GRヤリス ラリー1」公開

2022年1月17日 発表

TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのハイブリッドラリーカー「GRヤリス ラリー1」

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(トヨタ自動車)は1月17日、2022年シーズンのWRC(世界ラリー選手権)開幕戦ラリー・モンテカルロに投入する新開発のハイブリッドラリーカー「GR YARIS Rally1」(GRヤリス ラリー1)を公開した。システム全体で最高出力500PS以上を発生しながら、FIA世界選手権初の100%サスティナブルな燃料を使用する車両となる。

 2022年シーズンのWRCは、1997年から2021年まで25年間WRCのトップカテゴリーを支えてきた「WRカー」に替わり、2022年からはハイブリッドユニットを搭載する「ラリー1」が最上級カテゴリー車両となる。

 ラリー1車両に搭載されるハイブリッドユニットは、3.9kWhを発生するバッテリとモータージェネレータユニット(MGU)で構成され、加速時に最大で100kW(134PS)のハイブリッドブーストを発生する。それに組み合わされるエンジンは、ヤリスWRCで実績を積んできた直列4気筒1.6リッター直噴ターボを最適化したものとなり、システム全体では500PS以上の最高出力を発生する。

 シャシーに関しては、新たに専用開発のスペースフレームを採用し、ドライバーやコ・ドライバーの安全性を従来よりもさらに高めた。そのほかにもエアロパーツの簡素化、メカニカルギアシフトの採用、アクティブセンターデフの廃止など、新しいラリー1レギュレーションに準拠したシンプルな設計がなされ、これまで以上にドライバーのテクニックの差が出やすいクルマという。

 また、ステージ中にハイブリッドブーストをいかに上手く扱うかもラリー1では重要な要素となり、ドライバーだけでなく、エンジニアにとっても大きなチャレンジになるとしている。

 GRヤリス ラリー1は2021年の春に走行試験を開始して、その後テストを重ねて進化を続け、ここ数週間は2022年の開幕戦であるラリー・モンテカルロにフォーカスしたテストを行なってきた。

 1月20日~23日にモナコおよびフランスで開催されるWRC第1戦「ラリー・モンテカルロ」には、GRヤリス ラリー1 1号車のセバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラ組、33号車のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、69号車のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組という、3台のGRヤリス ラリー1で参戦。90回目の開催を迎える伝統のラリー・モンテカルロに挑み、2年連続優勝を目指すとしている。

 なお、2021年のサファリ・ラリーで総合2位を獲得した勝田貴元選手と、コ・ドライバーのアーロン・ジョンストン選手も、新たに創設されたTOYOTA GAZOO Racing WRT Next Generationからシーズン全13戦に出場し、4台目のGRヤリス ラリー1をドライブすることになる。

TGRの2022年体制発表会では、カモフラージュ姿の「GRヤリス ラリー1」が日本初公開された