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トヨタ、水素エンジン車「GRヤリス H2」欧州公開

2021年12月2日(現地時間) 発表

水素燃焼エンジン搭載のコンセプトカー「GRヤリス H2」

 トヨタ自動車の欧州部門トヨタモーターヨーロッパ(TME)は12月2日(現地時間)、水素燃焼エンジンを搭載するコンセプトカー「GRヤリス H2」を欧州で公開した。

 トヨタモーターヨーロッパが同日開催したイベントで公開されたコンセプトカー「GRヤリス H2」は、現在日本のスーパー耐久シリーズでレースをしている水素エンジン搭載車両「カローラスポーツ」と同じ、直列3気筒1.6リッターターボエンジン「16E-GTS」を搭載。GRヤリスのエンジンを水素を燃料として使用するよう、改造されたものであると紹介された。

 トヨタモーターヨーロッパが開催したイベントは、2035年までに100%のCO2削減へ向けたロードマップを説明するイベントで、新型BEV(バッテリ電気自動車)「bZ4X」が欧州初公開されたほか、第5世代ハイブリッドシステムを搭載する新型SUV「カローラクロス」を発表。レクサスブランドでは、2025年までに20モデルを発売する成長計画を発表し、新しいオールエレクトリックモデル「RZ」のティーザーが披露された。

 そして今後数年間で、実用的で手頃なゼロエミッション車(ZEV)の数を増やし、2030年には少なくとも西ヨーロッパの販売台数の50%をZEVにする目標が掲げられ、顧客の需要が高い場合はさらに増やす用意をしていることが明かされた。

 また、トヨタモーターヨーロッパでは2022年1月からベルギーでトヨタの第2世代燃料電池モジュールの生産を開始することを発表してトヨタの水素技術を強調。水素燃焼エンジン技術についても、燃焼エンジンにある音や感覚を維持しながら、ほぼゼロエミッションを実現するとし、日本のモータースポーツの中で開発が続いていることが強調された。