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フェラーリ、「F8 トリブート」ベースのワンオフシリーズ最新作「SP48 Unica」
2022年5月6日 12:00
- 2022年5月5日（現地時間）発表
伊フェラーリは5月5日（現地時間）、ワンオフシリーズの最新作となる「SP48 Unica」を公開した。
SP48 Unicaは、フェラーリ・スタイリングセンターが「F8 Tributo（トリブート）」をベースにデザインした2シーター・スポーツ・ベルリネッタ。独特なデザインが与えられたSP48 Unicaでは、プロシージャル・パラメトリック・モデリング技術と3Dプロトタイピング（積層造形法）と呼ばれる技術を活用したといい、フェラーリ・スタイリングセンターのデザイナーやマラネッロのエンジニアは、これらを駆使してフロントグリルとエンジン用エアインテークを完全に再設計。この先進的工程によって、1つの塊から削り出されたような3次元のグリルが誕生し、これがシームレスなつながりとダイナミックな流れを感じさせているという。
また、空力バランスの変更も実施しており、F8 Tributoのスタイリングと最も異なる部分として、フロントバンパーおよびリアスポイラー下にあるエンジン冷却用エアインテークが挙げられる。その深いグリルは通過する空気の量が最大となるよう、各部分を最適な角度に調整。車両の構造から、インタークーラー用インテークをサイドウィンドウのすぐ後方に配置でき、これによってボディ側面のインテークを縮小した。また、リアのオーバーハングを延長したことでルーフエリアによるリフトが低減され、リアのダウンフォースが増大したとのこと。
そのほか、サイドウィンドウの縮小とリアスクリーンの排除を実施するとともに、リアウィング手前のカーボンファイバー製エンジンカバー後部に設けられたエアインテークと対応するルーフ中央部のグラフィックが、ハイライトの1つとして紹介されている。
一方、インテリアではF8 Tributoのテクニカルな印象を受け継ぎつつ、特別に開発されたレーザー・パンチング加工の黒いアルカンターラを採用。これはシートをはじめとするインテリアトリムの多くに使われており、その下にはエクステリアカラーにマッチした虹色に輝く赤みの強いオレンジのファブリックが用いられた。ここにはルーフのプロシージャルなリバリーとグリルに見られる六角形のモチーフが取り入れられているという。また、同じ六角形のモチーフが光沢のあるシルカバーにレーザー・エンボス加工であしらわるとともに、マット仕上げのカーボンファイバーによってテクニカルでエクスクルーシブな雰囲気を演出しているという。
