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ホンダ、さらに進化した“自立するバイク” を一般公開 「人とくるまのテクノロジー展2022 YOKOHAMA」で二輪姿勢制御技術「ライディングアシスト」を紹介

2022年5月25日 発表

ホンダが「CES 2017」で公開した“自立するバイク”を進化させた、新たな二輪姿勢制御技術「ライディングアシスト」搭載車両を公開した

 本田技研工業は、2017年の「CES 2017」で世界初公開した“自立するバイク”を進化させた二輪姿勢制御技術「ライディングアシスト」搭載車両を「人とくるまのテクノロジー展2022 YOKOHAMA」(会期:5月25日〜27日、会場:パシフィコ横浜、主催:公益社団法人自動車技術会)で一般公開した。

 ホンダが2017年のCES 2017で公開した車両では二足歩行ロボットの姿勢安定化技術を応用して、前輪ジオメトリ変更機構と前輪操舵制御によりバイクを自立させていたが、自立する安定性を保つこととライダーによる操縦性の両立が課題となっていた。

 今回、会場に展示された車両は、より自由で違和感のない操縦を実現させるために前輪操舵制御の比率を下げ、後輪を制御するための車体・後輪揺動機構や、ジャイロセンサー、前輪操舵アクチュエーターを採用。これによりハンドル操作がより自由になり細かな方向修正も可能にするという。

CES2017出展車両からの進化ポイント

 ホンダブースでは実車を用いたデモが行なわれており、自立するバイクの姿を確認することが可能。ライダーとマシンの協調制御により、二輪車の持つ潜在的リスクである「転倒」への不安を軽減する技術として紹介されている。ホンダブースでは、このほかにも、2050年の「カーボンニュートラル」と「交通事故死者ゼロ」という新たな目標の達成に向けた技術展示が行なわれている。

コンパクトな展示スペースの中で、バイクが自立する様子を公開している