東京モーターショー2017

【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知

佐藤琢磨選手のインディ500優勝を「大変喜ばしい歴史的なできごと」と紹介

2017年10月25日 開幕

2017年10月27日 プレビューデー

2017年10月28日~11月5日 一般公開日

【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 ホンダブースのステージ上で会社としての取り組みや今後の商品展開などについて語る本田技研工業株式会社 代表取締役社長 八郷隆弘氏
ホンダブースのステージ上で会社としての取り組みや今後の商品展開などについて語る本田技研工業株式会社 代表取締役社長 八郷隆弘氏

 10月25日、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で「第45回東京モーターショー2017」が開幕した。27日はプレビューデー、28日~11月5日は一般公開日となる。

 本田技研工業の乗用車ブースは東7ホール EP16にあり、ワールドプレミア3モデル、ジャパンプレミア5モデルを展示しているほか、「NSX」「シビック TYPE R」「N-BOX」などの市販モデル、佐藤琢磨選手が「インディ500」で優勝した「Dallara DW12 26号車」や「マクラーレン・ホンダ」のF1マシン、スーパーフォーミュラ-に参戦しているピエール・ガスリー選手の「Dallara SF14 15号車」といったレーシングマシンなどを展示している。

 開幕日となる10月25日には、ブース内に設置されたステージで、本田技研工業の代表取締役社長である八郷隆弘氏によるプレスブリーフィングが実施された。なお、発言内容の全文は「Honda 東京モーターショー 2017 特設サイト」内に掲載されているので、合わせて参照いただきたい。

「クラリティ PHEV」を2018年夏から日本市場に投入

【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 この東京モーターショー2017で世界初公開した「Honda Sports EV Concept」と並んでフォトセッションに立つ八郷氏
この東京モーターショー2017で世界初公開した「Honda Sports EV Concept」と並んでフォトセッションに立つ八郷氏
【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 本田技研工業株式会社 代表取締役社長 八郷隆弘氏
本田技研工業株式会社 代表取締役社長 八郷隆弘氏

 プレスブリーフィングで八郷氏は、ホンダには2輪、4輪、パワープロダクツ、HondaJetなど多岐に渡る商品があり、これらをつうじて「世界2800万のお客様との繋がり」を持っていると述べ、これが「すべての人に生活の可能性が拡がる喜びを提供する」というホンダの想いを具現化したもので、会社としての強みであると位置付ける。また、先だって世界累計生産台数が1億台を突破した「スーパーカブ」やフラグシップモデルの「ゴールドウイング」といった2輪製品、「シビック」「アコード」「CR-V」といった4輪製品など、グローバルでユーザーに愛され、鍛え上げられてきたモデルがあると語り、ホンダブースでは「クロスカブ」「125ccモデル」といった新しいカブシリーズの提案、6代目となる新型ゴールドウイングなどを車両展示している。

 これに加え、4輪でもグローバルでさらに成長したモデルがあることをアピールするため、「ホンダの走りとデザインをリードする商品」として新型シビックを9月に販売開始。さらにCR-Vや「レジェンド」を2018年から日本発売し、今年から北米市場でデビューさせた新型アコードもグローバルで販売していくと説明した。

【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 「CR-V」「レジェンド」を2018年に日本発売
【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 「CR-V」「レジェンド」を2018年に日本発売
「CR-V」「レジェンド」を2018年に日本発売

 また、八郷氏はホンダが長年にわたりカーボンフリー社会の実現に向けてさまざまな取り組みを進めていると紹介し、続く方策としてグローバルで好評な2輪のスクーター「PCX」の新しいラインアップとして、ブース内にも展示している「PCX ハイブリッド」「PCX エレクトリック」の2モデルを2018年に発売予定だと明らかにした。また、4輪では今後、パワートレーンを電動化した車両の普及でPHEV(プラグインハイブリッドカー)が中心になるとの考えを示し、「クラリティ PHEV(ピー・エイチ・イーブイ)」を2018年夏から日本市場に投入すると述べた。

【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 スクーターの「PCX」に電動パワートレーンを与えた「PCX ハイブリッド」「PCX エレクトリック」を2018年発売予定
【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 スクーターの「PCX」に電動パワートレーンを与えた「PCX ハイブリッド」「PCX エレクトリック」を2018年発売予定
スクーターの「PCX」に電動パワートレーンを与えた「PCX ハイブリッド」「PCX エレクトリック」を2018年発売予定
【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 PHEV(プラグインハイブリッドカー)が電動車両の普及で中心的な役割を果たすとの考えから、「クラリティ PHEV」を2018年夏から日本市場に投入
【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 PHEV(プラグインハイブリッドカー)が電動車両の普及で中心的な役割を果たすとの考えから、「クラリティ PHEV」を2018年夏から日本市場に投入
PHEV(プラグインハイブリッドカー)が電動車両の普及で中心的な役割を果たすとの考えから、「クラリティ PHEV」を2018年夏から日本市場に投入

 今回の東京モーターショーの出展内容では、世界初公開となる2輪のEV(電気自動車)「Honda Riding Assist-e」、4輪のEVスポーツカー「Honda Sports EV Concept」を発表。Honda Riding Assist-eには「ASIMO」などのロボティクス研究で培った独自のバランス制御技術が与えられ、車両が自らバランスを保つことで低速走行時や停止中の転倒リスクを低減。「2輪車のある生活を、より安心で楽しいものにする提案」と説明した。

 また、Honda Sports EV Conceptについて八郷氏は「どのような時代にあっても、スポーティで爽快な走りで、意のままに操る喜びを提供したい。そんな想いを込めたホンダからの提案です」と述べている。

【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 「Honda Riding Assist-e」のお披露目では、誰も乗っていないHonda Riding Assist-eが単独でステージに移動し、ライダーが乗車したあとも自動的にバランスを保つシーンが実演された
【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 「Honda Riding Assist-e」のお披露目では、誰も乗っていないHonda Riding Assist-eが単独でステージに移動し、ライダーが乗車したあとも自動的にバランスを保つシーンが実演された
【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 「Honda Riding Assist-e」のお披露目では、誰も乗っていないHonda Riding Assist-eが単独でステージに移動し、ライダーが乗車したあとも自動的にバランスを保つシーンが実演された
「Honda Riding Assist-e」のお披露目では、誰も乗っていないHonda Riding Assist-eが単独でステージに移動し、ライダーが乗車したあとも自動的にバランスを保つシーンが実演された
【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 「Honda Sports EV Concept」はステージ上でアンベール
【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 「Honda Sports EV Concept」はステージ上でアンベール
「Honda Sports EV Concept」はステージ上でアンベール
【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 佐藤琢磨選手によるインディ500優勝を「大変喜ばしい歴史的なできごと」と語る八郷氏
佐藤琢磨選手によるインディ500優勝を「大変喜ばしい歴史的なできごと」と語る八郷氏

 このほかに八郷氏はモータースポーツ活動の取り組みについても紹介。2017年には“世界三大レース”の1つである「インディ500」で、長年にわたりホンダと力を合わせて挑戦を続けてきた佐藤琢磨選手が優勝したことを「大変喜ばしい歴史的なできごと」と表現した。また、2輪ではトライアルでホンダは前人未踏の11連覇を果たし、頂点レースであるMotoGPでも年間チャンピオンが狙えるポジションにあると説明。今後も各種レースに勝利にこだわって挑戦し続けていくと語り、声援を送ってもらえるよう願った。

 最後に八郷氏は「お客様に喜んでいただきたい、という思いを持ち、技術と商品を通じて、お客様の生活の可能性を拡げるチャレンジを続けてまいります」と口にしてプレスブリーフィングを締めくくった。

【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知

編集部:佐久間 秀