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ホンダ、量産2輪車でハイブリッドシステムを世界初搭載する原付二種スクーター「PCX HYBRID」
WMTCモード燃費は51.9km/L。43万2000円で9月14日発売
2018年7月6日 19:38
- 2018年9月14日 発売
- 43万2000円
本田技研工業は、量産2輪車としてハイブリッドシステムを世界初搭載した原付二種スクーター「PCX HYBRID」を9月14日に発売する。価格は43万2000円。
PCX HYBRIDは2017年10月に開催された「第45回東京モーターショー2017」で世界初公開され、開催初日の10月25日に行なわれたプレスブリーフィングでホンダの八郷社長から2018年の発売が予告されていた。
4月6日から順次発売となった新しいPCXシリーズの125ccクラスエンジン搭載車をベースにするPCX HYBRIDは、48V系の高出力型リチウムイオンバッテリー、アシスト制御やバッテリー監視機能などを持つ「PDU(パワードライブユニット)」、駆動アシスト機能を追加した「ACGスターター」などを装着。エンジン出力をモーターでアシストすることにより、加速性能を向上させ、より機敏なスロットルレスポンスを実現する。
ACGスターターによるアシストは、スロットル操作からスロットル開度に合せて約4秒間作動。アシスト力は走行状況やライダーが選択する「Dモード」「Sモード」のモード選択に合わせて変化し、Dモードでは快適な走行と適度なアシストを両立して低燃費化に寄与。Sモードではアシストを強めてスポーツ性を高めてくれる。また、アイドリングストップ・システムは通常モデルのPCXより機能開始までの時間を短縮。停車中の静粛性、燃費向上に寄与する。
燃費は、国土交通省届出値となる60km/h定地燃費(2名乗車時)が55.0km/L、WMTCモード クラス1燃費(1名乗車時)が51.9km/Lとなっている。
メーターパネルではハイブリッドシステムの作動に関連する多彩な情報を分かりやすく表示。平均燃費や選択しているモードの表示に加え、モーターによるアシストレベルやリチウムイオンバッテリーへのチャージレベル、リチウムイオンバッテリーの残量などをディスプレイ表示する。
このほか、PCXシリーズと同じくヘッドライトなどの灯火類にLEDを使い、スマートキーを携帯して接近するだけでメインスイッチノブによる解錠/施錠が可能となる「ホンダ SMART Keyシステム」を採用。ブレーキング時にフロントタイヤがロックしないよう制御するABSも搭載する。
外観デザインではハイブリッドモデルとしての先進性やプレミアム感を演出する「パールダークナイトブルー」1色をカラーリングに設定。ヘッドライトのシグネチャーランプ(ポジションランプ)裏側にあるブラケット、テールランプ点灯部のインナーレンズもブルー塗装として先進的なハイブリッドモデルらしさを演出している。