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ホンダ、熊本製作所に50ccを集約して新型スーパーカブを日本生産
八郷社長「FUNとコミューター、2つのものをちゃんとやろう」
2017年10月20日 12:27
- 2017年10月19日 開催
本田技研工業の代表取締役社長 八郷隆弘氏は10月19日、熊本県にある2輪生産工場の同社熊本製作所において開催された「スーパーカブ 世界生産累計1億台達成 記念式典」に出席。熊本製作所で生産され世界生産1億台目となった新型「スーパーカブ」に乗って登場した。
八郷社長は記念式典後の会見で記者団の質問に応え、スーパーカブの新型モデルは、これまでの中国生産から日本の熊本製作所で生産することになったことについて説明した。
八郷社長は「50ccというエンジンはグローバルでいうとほぼ日本だけのエンジンになる。それを効率よく日本で集約して作って品質よくやっていこうということ。50ccエンジンを集約しますので、スーパーカブも日本に移管して日本市場向けに出すことになった。やっぱり熊本が世界と日本のものづくりの中心になると思っている。FUNとコミューター、2つのものをちゃんとやろうということ」との考えを示した。
また、記者団からホンダは今後も50ccエンジンを作り続けるという意思の表れか?との質問に対して、八郷社長は「日本のお客様がどう考えるかに最終的にはなる。今日、スーパーカブが1億台生産達成できたのは、スーパーカブに共感していただけるお客様が1億人いたから。熊本に日本の50ccを持ってきた意義は、熊本でちゃんと作って、日本のお客様に理解をしてもらい、喜んでもらうこと、それは我々がいい商品を提案できるかにかかっている。それにチャレンジしていきたい」と語った。
加えて、八郷社長は「ですから50ccを止めないぞというより、50ccでいい商品を出そうねというメッセージと思っていただきたい」との考えを述べた。