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キャデラック、バッテリEVのフラグシップセダン新型「CELESTIQ」ショーカー公開

2022年7月22日(現地時間) 公開

キャデラックがバッテリEVのフラグシップセダン新型「CELESTIQ」のショーカーを公開した

 米GM(ゼネラルモーターズ)は7月22日(現地時間)、バッテリEV(電気自動車)のフラグシップセダンの誕生を予告するショーカー新型「CELESTIQ」を公開した。また、市販モデルは2022年末の発表予定としている。

 CELESTIQは、キャデラックの電動化の未来をリードするために構想され、ブランド120年の伝統からインスピレーションを受け、キャデラックのデザインチームとエンジニアリングチームの試金石として、生産に向けて開発が続けられているという新型モデル。

CELESTIQ

 開発にあたっては、戦前のV16エンジンを搭載した特注の「coaches」や、1957年にハンドメイドで製作された「Eldorado Brougham」など、キャデラック初期のセダンを特徴づける職人技とカスタマイズの確認に、デザインチームとエンジニアリングチームは没頭したという。CELESTIQは、そういったキャデラックの伝統を、革新的な生産方式と新しい技術で実現した集大成となる。

CELESTIQのリアまわり

 デザイナーは、建築家Eero Saarinen氏のミッドセンチュリーの傑作をはじめとするクラシック建築や、時代を超えて愛され続けるアメリカを代表するデザインから、さらなるインスピレーションを獲得。これらをEV専用アーキテクチャの「Ultium」に反映させることで、移動全体を感情的な反応を呼び起こすことを目的とした厳選された体験にしてくれるという。その結果、人を惹きつける第一印象と、人と人とのつながりが深まるようなクルマに仕上がったとしている。

CELESTIQのインテリア

 CELESTIQは、キャデラックの未来へのビジョンを表現するために、さまざまな素材や革新的な技術など細部にまでこだわり、LEDインタラクティブディスプレイ、55インチのLEDディスプレイを採用。また、スマート・グラス・ルーフやウルトラ・クルーズなど、業界初となる機能を搭載しているという。

 スマート・グラス・ルーフは、SPD(Suspended Particle Device)技術を採用し、4席の明るさを別々に変えることができ、搭乗者は快適さや視界を微調整できる。さらに、55インチのアドバンスドLEDディスプレイには、アクティブプライバシー技術である電子デジタルブラインドを備えたパッセンジャーディスプレイが搭載され、ドライバーの視界から映像コンテンツを遮断しながら楽しめるという。

CELESTIQの前席
CELESTIQの後席

 キャデラック・アドバンスド・デザインのマネージャーであるMagalie Debellis氏は、「CELESTIQは、キャデラックを最も純粋に表現したショーケースです。キャデラックの歴史の中で、最も統合されたデザインとイノベーションの表現が、真のキャデラックのフラグシップの決定的なステートメントとして集約されているのです」と述べている。

 また、チーフエンジニアのTony Roma氏は「これらのクルマは、それぞれの時代におけるラグジュアリーの最高峰であり、キャデラックを世界のスタンダードにすることに貢献しました。このCELESTIQは、最高のラグジュアリー体験を提供するセダンでもあり、その血統を受け継ぎ、彼らが表現した“the spirt of arrival”を捉えています」と語っている。

 キャデラック・カラー&トリムのクリエイティブデザイナーの Laetitia Lopez氏は「私たちは機能の美とフォルムの美を融合させました。私たちは最高級の素材、卓越したディテール、先進技術を通じて、お客さまを五感のすべてに没頭させ、クルマとのつながりを創り出すために、あらゆる側面を再考する必要がありました」と述べている。