ニュース

エネオス、静岡県に水素ステーションや太陽光発電などを備えた「次世代型エネルギー供給プラットフォーム」構築

2022年8月4日 発表

エネオスは静岡県に水素ステーションや太陽光発電などを備えた「次世代型エネルギー供給プラットフォーム」構築すると発表した

 エネオス(ENEOS)は8月4日、自社の清水製油所跡地(静岡県静岡市清水区袖師)を中心とした次世代型エネルギーの供給拠点ならびにネットワークを両立させた「次世代型エネルギー供給プラットフォーム」を構築すると発表した。2024年4月の周辺施設への電力供給開始および2024年度中の水素ステーション開所を目指すとしている。

 エネオスは2020年7月に静岡県と、2021年7月に静岡市と、それぞれ次世代型エネルギーの推進と地域づくりに係る基本合意書を締結し、次世代型エネルギー供給プラットフォームの構築に向けた検討を進めていたが、今回の決定により清水製油所跡地に「太陽光発電設備」「大型蓄電池」「自営線」「水電解型水素ステーション」などを設置し、再生可能エネルギー由来の電力および水素(グリーン水素)を製造・供給するという。

 具体的には、再生可能エネルギーの地産地消として、約3000kWの太陽光発電設備で発電した電力を、自営線を介して周辺施設、水素ステーション内の水電解装置(水素製造装置)へ供給。エネルギーの最適制御として、約7700kWhの大型蓄電池からの充放電、水素製造装置の稼働管理などを組み合わせてEMSによる最適制御を行ない、地産の再生可能エネルギーの有効活用や需給安定化を図るほか、EMSによる制御で得られた知見を今後の電気事業に活用していく。

清水製油所跡地(清水油槽所内遊休地)位置

 また、水素ステーションにおいては、再生可能エネルギー由来のグリーン水素をFCVやFCバスへ供給し、新たなモビリティサービスの展開を検討していくとしていくほか、災害時(停電時)には、太陽光発電設備、大型蓄電池、水素製造装置を活用して電力、水素など自立的にエネルギー供給を行うことで、地域の防災、減災にも貢献するとしている。

次世代型エネルギー供給プラットフォームの設備概要(計画)と特徴