ニュース

日産、車載用リチウムイオン電池を手掛ける「ビークルエナジージャパン」を子会社化 マクセル、日立Astemoと株式を共同保有

2022年9月7日 発表

日産が車載用リチウムイオン電池を手掛ける「ビークルエナジージャパン」を子会社化

安定的なバッテリ調達先の確保と次世代電池の開発に向けて

 日産自動車は9月7日、車載用リチウムイオン電池事業を行なうビークルエナジージャパンの株式について、INCJ(Innovation Network Corporation of Japan)が保有するビークルエナジージャパンの全普通株式を取得し、またビークルエナジージャパンが新たに発行する普通株式を引き受ける最終契約書を締結したと発表した。これによりビークルエナジージャパンは日産の連結子会社となる。

 ビークルエナジージャパンは、セルからパックまでの一貫した生産体制およびバッテリマネジメントシステム技術を保有していて、今後成長の見込まれるハイブリッド車向けの車載用リチウムイオン電池、モジュールおよびバッテリマネジメントシステムの開発、製造、および販売を手掛けている企業。

 日産は長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」において、電動化を戦略の中核とし、移動と社会の可能性を広げることで、モビリティの枠を超えた高い価値を創造することを目標に掲げていて、日産の重要な取引先であるビークルエナジージャパンは、「Nissan Ambition 2030」における電動化戦略においても重要な役割を担っているという。そして今回の出資は、日産にとって安定的なバッテリ調達先の確保だけでなく、性能・コスト双方で優位性を持つ次世代電池の開発の実現に貢献するとしている。

 なお、日産および既存株主であるマクセルおよび日立Astemoは、ビークルエナジージャパンの株式を共同で保有することになるほか、株式の取得は行政許認可などの諸手続きを経た後を予定している。