ニュース

日産、新型「エクストレイル」在庫車両で即納対応 生産対応車の納期は年末〜年明けに

2022年8月8日 発表

新型エクストレイル

 日産自動車は8月8日、新型「エクストレイル」の受注状況について説明するオンライン会見を開催。同社チーフマーケティングマネージャーの岡部龍太氏が登壇して、現時点での新型エクストレイルの納期については、ディーラー在庫車の即納車両と、ユーザーのオーダーによる生産対応車両で大きく異なっていくことを説明した。

 新型エクストレイルは、高出力モーターを搭載した第2世代「e-POWER」や、発電用エンジンに可変圧縮比エンジン「VCターボ」を採用。4WDモデルには、前後2基の高出力モーター、左右のブレーキを統合制御することで、4輪の駆動力を最適化する、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を新搭載した。価格は4WDモデルが347万9300円〜449万9000円(3列シート車:393万300円)、2WDモデルが319万8800円〜429万8800円(2WDは今秋発売予定)。

 同社が同日公表した、新型エクストレイルの累計受注については、2週間で1万2000台を突破し、8月7日時点で1万2213台を受注した(日産調べ)。これは歴代エクストレイル史上最速であると同時に、e-POWER搭載車としても発売から最短日数での1万台突破を実現したという。

 オンライン会見の中で岡部氏は、新型エクストレイルではディーラーの在庫車となる即納車両を揃えていることを明かした。現時点での在庫車両の台数について、岡部氏は「日産の販売店舗は全国に2100店舗ぐらいあるのですが、今、発売時点でだいたい平均で店舗あたり2台ぐらい、全国で4000台ぐらいの車両が届いております。この中で試乗車にするのか、あるいは在庫としてお客さまに販売するのかというのは、各販売会社での対応になっていくのですが、とはいえ各店舗1台は試乗車にすると思うので、在庫というくくりでいくと2000台ぐらい」と約1か月分の在庫を揃えているとの考えを示した。

 なお、在庫車両については現時点ある約2000台のみでなく、今後も即納できる在庫車両を引き続きディーラーに供給していくとしている。

 一方、ユーザーのオーダーにより生産対応する車両について、岡部氏は「グレードやオプションの組み合わせにもよりますが、だいたい今からだと、年内、12月末までに間に合うか間に合わないかというような状況です。物によってはもうちょっと、年を越すような納期状況になっております」と説明した。

 各メーカーで長期化する納期に対する対応として、岡部氏は「メーカーから販売会社の方にタイムリーに納期情報を伝えるようにしています。他社さんの取り組みなどをみましても、お客さまが一番困るのが、納期が急に速くなったり、急に遅くなったり、というところだとわれわれも分析してますので、可能な限りお客さまにそういう二転三転と情報が出ないように、こまめに現状の話をして、お客さまへの二度手間にならないコミュニケーションをするようにしております」と話した。