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プジョー、WECドライバーのロシター選手とベルニュ選手が会見 「ここ3年日本食が恋しかった」とロシター選手

プジョー「9X8」をドライブするジャン-エリック・ベルニュ選手(左)と、ジェームス・ロシター選手(右)

 9月9日、プジョー・スポールはFIA WEC 富士6時間耐久レースを開催中の富士スピードウェイにおいて記者会見を開催した。記者会見にはジャン-マルク・フィノ氏(プジョー・スポール ディレクター)、ジェームス・ロシター選手、ジャン-エリック・ベルニュ選手、トマ・ビルコ氏(Stellantis[ステランティス]ジャパン マーケティングディレクター)が登壇。参戦の狙いや、リアウィングレスコンセプトが話題になっている参戦マシン「9X8」について語った。

 プジョーは93号車と94号車の2台体制で参戦しているが、記者会見には93号車のジャン-エリック・ベルニュ選手、94号車のジェームス・ロシター選手が参加。ベルニュ選手は2017-2018年シーズンのフォーミュラEチャンピオンであるほか、F1で鈴鹿を走った経験やWECで富士を走った経験がある。一方、ロシター選手はSUPER GTやスーパーフォーミュラにシリーズ参戦していたこともあり、日本でも人気の高い選手だ。

ジャン-エリック・ベルニュ選手
ジェームス・ロシター選手

 また、プジョードライバーに関しては、9月7日の日本入国72時間前PCR廃止を伝えるニュースの中で、なぜかすし店で日本食を楽しむ観光客として紹介されたことが話題となっている。そのため、代表質問は日本の印象などだったものの、食に関する話題の多い会見となっていた。

ニュースウオッチ9▽急進する円安今後どうなる▽プーチン大統領演説で何を語る - NHKプラス(10分40秒付近)

https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2022090708835

 ロシター選手は日本の印象について尋ねられ、「富士にはとてもいい思い出がある」と回答。SUPER GTでの初優勝が富士だったほか、3年ぶりの日本食が恋しかったとのこと。ベルニュ選手もF1での鈴鹿の思い出やWECでの富士の思い出について語り、コースの素晴らしさについて言及した。

 2人とも、アンドレ・ロッテラー選手と一緒に東京で食べ歩いた思い出を紹介するとともに日本食を絶賛。記者からは母国の料理は恋しくないかとの質問も出たが、ロシター選手は日本では各国の料理が美味しいと日本の参戦経験が長いだけに、日本食についていくつか言及していた。

 すしのニュースについての話題になったときにベルニュ選手は、すしを握っていたのは自分だと紹介。今回、プジョーはBoP(Balance of Performance)が18kg軽くなっているが、「18kg分食べたい」と日本食への好意を表現していた。

 予選は9月10日に行なわれるが、ロシター選手にとっては慣れ親しんだ好印象のサーキット、ベルニュ選手にとっても経験のあるサーキットということで、どこまでタイムを上げることができるのか注目したい。モータースポーツの記者会見というより、日本食への愛のあふれた会見だった。

左から、Stellantisジャパン マーケティングディレクター トマ・ビルコ氏、ジャン-エリック・ベルニュ選手、ジェームス・ロシター選手、プジョー・スポール ディレクター ジャン-マルク・フィノ氏