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3年ぶりのMotoGP日本グランプリ、復帰2戦目のマルク・マルケスがポールポジション

MotoGPクラス、ポールポジションはマルク・マルケス選手(Repsol Honda Team)

 2022年9月23日から25日の3日間にわたり、「2022 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ 第16戦 MOTUL日本グランプリ」がモビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木町)で開催されている。

 24日はMotoGP、Moto2、Moto3各クラスの公式予選が行なわれ、MotoGPクラスはマルク・マルケス選手(Repsol Honda Team)が1分55秒214でポールポジション。日本人最上位はワイルドカード参戦の長島哲太選手(HRC Team)で19位。フル参戦中の中上貴晶選手(LCR Honda IDEMITSU)は25位スタートとなった。

MotoGPクラス日本人最上位となる予選19位の長島哲太選手(HRC Team)

 Moto2クラスはアロン・カネト選手(Flexbox HP40)が、Moto3クラスは鈴木竜生選手(Leopard Racing)がそれぞれポールを獲得。25日の決勝レースはMotoGPクラスが15時00分、Moto2が13時20分、Moto3が12時00分にスタートする。

雨に翻弄された予選、マルク・マルケスが復帰後初ポール

 MotoGPクラスの公式予選は、23日のFP1(Free Practice 1)から24日のFP3までの練習走行のなかで、総合タイム上位10名までがQ2へ進出、11位タイム以下はQ1に臨む。ただし、Q1の上位2名はその後のQ2にも出走し、12台で決勝レースの上位グリッドを争う。

 24日の予選当日は、前線や台風から変わった温帯低気圧の影響で、1日中雨が降り続くウェットコンディション。雷雨によるディレイのためFP3はキャンセルとなり、Q2進出の上位10名はほぼドライだった前日のFP1の結果が反映される形となった。

 雨がほぼ上がったものの、相変わらずのウェット路面のままだったQ2では、手術で長らく欠場が続いていたマルク・マルケス選手(Repsol Honda Team)がトップタイムをマーク。前戦から復帰したばかりでありながら、1分55秒214でポールポジションを獲得した。

 続く2位にヨハン・ザルコ選手(Prima Pramac Racing)、3位にブラッド・ビンダー選手(Red Bull KTM Factory Racing)。シリーズランキングを10ポイント差でリードするファビオ・クアルタラロ選手(Monster Energy Yamaha MotoGP)は9位で3列目。

復帰2戦目でポールのマルク・マルケス選手(Repsol Honda Team)

 MotoGPクラスには日本人ライダーが3名参戦しており、2022年8月の鈴鹿8耐で優勝し、2021年までMoto2に参戦していた長島哲太選手(HRC Team)はワイルドカードで予選19位。スズキのMotoGPマシン開発ライダーである津田拓也選手(Team SUZUKI ECSTAR)は負傷欠場となったジョアン・ミル選手(同)の代役で、21位だった。

 MotoGPに日本人ライダーとして唯一フル参戦している中上貴晶選手(LCR Honda IDEMITSU)は、前戦で負った右手の怪我を押しての出場だったが、Q1での転倒によりタイムを詰め切れず25位、最後尾からのスタートとなる。

最後尾スタートとなる中上貴晶選手(LCR Honda IDEMITSU)。2023年の継続参戦は決定しているが、3年ぶりの日本、決勝での挽回が期待される

 Moto2の予選は、Q1の上位4名がQ2へ進出し、Q2では計18名が上位グリッドをかけて争う。しかし、Q2の途中で雨脚が強まり、雷雨となったため赤旗中断。1時間半ほどのディレイから再開後、ポールポジションを獲得したのはQ1でもトップだったアロン・カネト選手(Flexbox HP40)。シリーズランキング2位で年間チャンピオンを狙う小椋藍選手(IDEMITSU Honda Team Asia)は14位、羽田太河選手(Pertamina Mandalika SAG Team)は20位となった。

 Moto2と同様の方式で行なわれるMoto3は、鈴木竜生選手(Leopard Racing)が今季初ポール。シリーズランキング4位につける佐々木歩夢選手(Sterilgarda Husqvarna Max)は予選4位で惜しくもセカンドローからのスタートとなる。ほか、山中琉聖選手(MT Helmets - MSI)が17位、鳥羽海渡選手(CIP Green Power)が18位、古里太陽選手(Honda Team Asia)が19位。

Moto3クラス、今季初ポールの鈴木竜生選手(Leopard Racing)

 なお、決勝レースが行なわれる25日は晴天が予想されている。雨天下の予選タイムより、ドライコンディションになると思われるレース直前のウォームアップ走行でのタイムが、実際のレースペースの参考になりそうだ。

MotoGP 公式予選結果

順位ライダー(チーム)タイム
1マルク・マルケス(Repsol Honda Team)01'55.2140
2ヨハン・ザルコ(Prima Pramac Racing)01'55.4220
3ブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Factory Racing)01'55.5370
4マーベリック・ビニャーレス(Aprilia Racing)01'55.6200
5ホルヘ・マルティン(Prima Pramac Racing)01'55.6860
6アレイシ・エスパルガロ(Aprilia Racing)01'55.7710
7ジャック・ミラー(Ducati Lenovo Team)01'55.7840
8ミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Factory Racing)01'55.8950
9ファビオ・クアルタラロ(Monster Energy Yamaha MotoGP)01'56.3260
10ルカ・マリーニ(Mooney VR46 Racing Team01'56.3540
11ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)01'57.3540
12フランチェスコ・バニャイア(Ducati Lenovo Team)01'57.3730
13マルコ・ベッツェッキ(Mooney VR46 Racing Team)01'55.9340
14フランコ・モルビデリ(Monster Energy Yamaha MotoGP)01'56.0060
15エネア・バスティアニーニ(Gresini Racing MotoGP)01'56.1300
16ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Gresini Racing MotoGP)01'56.4320
17アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)01'56.5780
18アレックス・リンス(Team SUZUKI ECSTAR)01'56.6560
19長島哲太(HRC Team)01'57.2290
20レミー・ガードナー(Tech3 KTM Factory Racing)01'57.2880
21津田拓也(Team SUZUKI ECSTAR)01'57.7870
22ラウール・フェルナンデス(Tech3 KTM Factory Racing)01'57.8270
23カル・クラッチロー(WithU Yamaha RNF MotoGP Team)01'58.1150
24ダリン・ビンダー(WithU Yamaha RNF MotoGP Team)01'58.2920
25中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)01'58.7170