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Not Impossible、24のハプティックデバイス装着「Music Not Impossible」で新しいモータースポーツ体験

2022年10月15日~16日 展示

Not Impossibleの「Music Not Impossible」コントロール画面。24のハプティックデバイスをコントロールできる

 トヨタ・モビリティ基金は、アイデアやソリューションの社会実装を目指すコンテスト「Make a Move PROJECT」において“障がいの有無などにかかわらず誰もがモータースポーツ観戦を楽しめることができるアイデア”を公募しており、100件超える応募があることを発表するとともに、17について10月15日~16日に岡山国際サーキットで実証実験を実施している。

 Not Impossible Labsは、アメリカ企業だがこのプロジェクトに応募。17の実証実験の一つとしてMusic Not Impossibleで参加していた。

Music Not Impossible、24のハプティックデバイスが装着できる
Music Not Impossibleを後ろから見たところ

 同社が実証実験に持ち込んだのは、24のハプティックデバイス装着が可能(うち4つは、手首足首)なベスト状のMusic Not Impossible。音をPCで処理して各ハプティックデバイスに動作信号として伝え、独特の触覚体験を得ることができる。ハプティックデバイスを同時に動作させてのリズム感、順次動作させてのグルーヴ感を作り出していた。

 同社は、皮膚の感覚を通じて芸術的・感情的な表現を行なう新しい技術をThe Art of Haptics(TAoH[タオ])と呼び、このタオによってモータースポーツを楽しめるようにするという。

 Music Not Impossibleを試着できたが、同時振動で起きるリズム感、順次振動で起きるグルーヴ感を感じることができ、モータースポーツにおいては横方向の順次振動、つまり横乗り感を伝えていく実験を行なっていくようだ。

Music Not Impossibleについて説明するダニエルさん

 正直プロジェクト名どおり音楽シーンにおいての需要が高そうなアイテムだが、モータースポーツ活用における効果のほどを知りたいアイテムになる。

 24のハプティックデバイスを持つプロダクトのため、視覚や聴覚に障害があっても臨場感を伝えることができ、タオという読みにも原理原則を突き詰めていこうという意思を感じる。モータースポーツをどのように24のデバイスで表現していくのかが楽しみだ。