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日産、新型「セレナ」を今冬発売 プロパイロット 2.0搭載の最上級グレード「e-POWER ルキシオン」デビュー
2022年11月28日 14:00
- 2022年11月28日 発表
- ガソリン車(2WD):276万8700円~326万9200円
- e-POWER車(2WD):319万8800円~479万8200円
日産自動車は11月28日、「セレナ」をフルモデルチェンジしてガソリン車を今冬から、e-POWER車を来春発売すると発表した。まずは2WD車の価格が発表され、ガソリン車の4WDの価格、発売時期については追って発表される。2WD車の価格はガソリン車が276万8700円~326万9200円、e-POWER車が319万8800円~479万8200円。
今回発表された新型セレナは、初代から受け継がれる“BIG”、“EASY”、“FUN”のコンセプトに代表される室内空間の広さや利便性はそのままに、移動時の快適性を追求し、最先端技術の搭載やさまざまな機能の充実を図ることでさらなる進化を遂げた。
価格表
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 乗車定員 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
e-POWER X | 直列3気筒DOHC 1.4リッター+モーター | - | 2WD(FF) | 8 | 3,198,800円 |
e-POWER XV | - | 8 | 3,499,100円 | ||
e-POWER ハイウェイスターV | - | 8 | 3,686,100円 | ||
e-POWER LUXION | - | 7 | 4,798,200円 | ||
X | 直列4気筒DOHC 2.0リッター | CVT | 8 | 2,768,700円 | |
XV | 8 | 3,088,800円 | |||
ハイウェイスターV | 8 | 3,269,200円 |
先進運転支援技術「プロパイロット」は全車に標準装備されるが、トピックは「プロパイロット 2.0」を新設定の最上位グレード「e-POWER LUXION(ルキシオン)」に標準装備したこと。プロパイロット 2.0ではナビゲーションで目的地を設定し、高速道路の本線に合流するとナビ連動ルート走行を開始。状況に応じて同一車線内でステアリングから手を離すハンズオフも可能にしている。
また、前方障害物に対する操舵回避の際、ドライバーのステアリング操作を支援する「衝突回避ステアリングアシスト」(全車標準装備)や、一度駐車した場所を駐車枠として記録することができる、メモリー機能付きの「プロパイロット パーキング」(e-POWER LUXION標準装備)を日産として初搭載した。記録した駐車位置に近づくと、ボタン1つでステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する。さらに「e-POWER LUXION」には、リモコン操作でクルマの出し入れが可能となる「プロパイロット リモート パーキング」を搭載し、狭いスペースでの乗り降りや荷物の出し入れをスムーズに行なうことが可能にした。
e-POWER車では、新開発となる直列3気筒DOHC 1.4リッターのe-POWER専用「HR14DDe」型エンジンを組み合わせた第2世代e-POWERの搭載により、エンジンの作動音を抑制するとともに、よりパワフルで気持ちのよい加速性能を実現。さらに車両状態や走行環境に加え、ナビと連携しながらエンジン作動タイミングを制御する世界初のエネルギーマネジメント技術を搭載することで、エンジンの作動頻度を低減し、高い静粛性に貢献する。また、車体の遮音性能を大幅に高め、後席乗員とも会話のしやすい静かさを実現したという。
HR14DDe型エンジンの最高出力は72kW(98PS)/5600rpm、最大トルクは123Nm(12.5kgfm)/5600rpmで、組み合わせる「EM57」型モータの最高出力は120kW(163PS)、最大トルクは315Nm(32.1kgfm)。e-POWER車のWLTCモード燃費は18.4km/L~20.6km/Lとなっている。また、ガソリン車が搭載する直列4気筒DOHC 2.0リッター「MR20DD」型エンジンは最高出力110kW(150PS)/6000rpm、最大トルク200Nm(20.4kgfm)/4400rpmを発生し、WLTCモード燃費は13.0km/L~13.4km/L。
また、あらゆる角度から徹底的に科学したクルマ酔い軽減技術を採用。具体的には第2世代e-POWERと高剛性サスペンションが車体の動きをなめらかにし、新開発のシートが車体の揺れの伝達を抑え、クルマ酔いにつながる乗員頭部の急な動きを抑制。また、アクセルペダルだけで車速を自在にコントロールできる「e-Pedal Step」の操作性も向上させるとともに、高剛性ステアリングの採用により操縦安定性を高め、ミニバンが苦手とする横風を受け流す車体構造によりふらつきを抑えることで、高速でも安定した走りを実現。加えて、見晴らしがよく開放的な視界と最適なモニター配置により、視覚的にもクルマ酔いの低減を図った。運転席の視界の広さも運転のしやすさの向上に貢献しているとのこと。
ボディサイズは4690×1695×1870mm(全長×全幅×全高。ハイウェイスターV、e-POWER ハイウェイスターV、e-POWER LUXIONの全長は4765mm、全幅は1715mm。e-POWER LUXIONの全高は1885mm)、ホイールベースは2870mm。デザインについて、エクステリアは親しみやすさを感じながらも、より上質でモダンな要素を取り入れた。加えて、「e-POWER LUXION」とハイウェイスターはダイナミックで力強い走りを想起させる印象的なデザインに仕上げている。また、すべてのランプをLED化して先進性と美しさを徹底追及した。ボディカラーは、2トーンを4色、モノトーンを10色の全14色をラインアップする。
インテリアは先進的で上質な広々とした空間を意識したデザイン。運転席は視界を遮る凹凸を減らすことで、視界が開け、運転のしやすさを向上。また、シートは素材の高級感と、お菓子などの食べかすが隙間に入り込みにくく、飲み物などをこぼしてしまったときもふき取りやすいなど機能性を両立させた。また、シフトには日産として初めてスイッチタイプの電制シフトを採用し、スッキリとした見た目と分かりやすい操作性を実現している。
室内の広さについては、運転席の足の通過スペースを先代モデルから120mm拡大し、運転席と助手席の間の移動をよりしやすくした。また、シートスライド機構を3列目にも標準装備したことで、8人フル乗車でもゆったりとした座り心地を実現したという。乗車定員については、先代モデルから採用するマルチセンターシートを進化させ、e-POWER車でも8人乗りを実現。家族で使用するシチュエーションに合わせて、7~8人乗りを自由自在にアレンジできるようになっている。
また、バックドア全体を開けずに荷物の出し入れが可能な「デュアルバックドア」も使い勝手を向上させており、開口時のサイズを見直すことで、より狭い駐車スペースでも使用できるようになった。また、ハンズフリーオートスライドドアはセンサー感度を向上させるなど、操作性にもこだわった。
そのほかの装備では全席にスマートフォンや財布などを置ける小物置き場を設置。さらに500mlの紙パックが入るカップホルダー、USBの設定、車内Wi-Fiや乗る前エアコン(車内Wi-Fi、乗る前エアコンはNissanConnectサービスを契約することで使用可能)などにより利便性を高めている。エアコンの操作には直感的に使いやすい先進的なデザインのタッチパネル式オートエアコンを採用し、運転席、助手席、後席で別々に温度設定ができる独立温度調節機能を採用した。
なお、e-POWER車には100V AC電源(1500W)をオプション装備しており、アウトドアにおける家電製品の稼働や、災害時等の非常用電源として使うことができる。