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キャデラック、デイトナ24時間でデビューする新型電動レーシングカー「キャデラック V-LMDh」のカラーリングを公開

2023年1月12日(現地時間) 発表

デイトナ24時間でデビューする3台の「キャデラック V-LMDh」

 キャデラックは1月12日(現地時間)、1月28日に開幕するロレックス・デイトナ24時間レースでデビューする3台の新型電動レーシングカー「キャデラック V-LMDh」のカラーリングを公開した。

 個性的なデザインの3台には、キャデラック V-LMDhをサポートするチームを表して、01号車はゴールド、2号車はブルー、31号車はレッドと、Vシリーズのグラフィックとカラーをテーマとして、それぞれVシリーズのロゴの基調カラーが採用された。

 2号車は、アール・バンバー選手、アレックス・リン選手、リチャード・ウエストブルック選手により、100周年記念のル・マン24時間を含むFIA WECと、02号車としてロレックス・デイトナ24時間に参戦。2号車には、1950年にキャデラックがル・マンに初めてエントリーしたブリッグス・カニンガムの「ル・モンストル」へのオマージュが込められている。

2号車

 01号車は、セバスチャン・ブルデー選手、レンジャー・ファン・デル・ザンデ選手により、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦する予定。また、彼らは、2023年のロレックス・デイトナ24時間で通算6度のインディーカー・シリーズタイトルを獲得し、4度のロレックス・デイトナ24時間の勝者であるスコット・ディクソン選手とタッグを組む予定としている。

01号車

 31号車は、ピポ・デラーニ選手、アレクサンダー・シムズ選手により、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦。シーズンを通して、ジャック・エイトケン選手が加わる予定となる。

31号車

 ロレックス・デイトナ24時間レースは、キャデラックの3台のレーシングカーが世界各地で競い合うレーシングシーズンの幕開けとなり、デイトナのあとは、2号車で3月17日にセブリング1000マイルに、3月18日に01号車と31号車でセブリング12時間レースに参戦する予定となっている。

 V-LMDhは、キャデラックの新型LMC55R 5.5リッター DOHC V型8気筒エンジンを搭載し、LMDhコモンハイブリッドシステムを組み合わせている。自社開発したこの自然吸気レーシングエンジンは、シリーズ仕様で最高出力670PSを発揮し、7速シーケンシャルギアボックスを搭載している。

 キャデラック・レーシングとキャデラック・デザイン、ダラーラが共同開発したキャデラック V-LMDhの最終デザインは、2022年夏にデビューした「プロジェクトGTPハイパーカー」からヒントを得ており、縦型ライトやフローティングブレードなど、キャデラックの特徴的なデザイン要素が取り入れられている。

 キャデラックのグローバル・バイスプレジデントであるローリー・ハーヴェイ氏は「キャデラックは、世界で最も過酷なレースの1つであるル・マン24時間レースを含む北米や世界のトップドライバーと戦う準備ができています。キャデラックが全車電動化の未来に向けて開発を進める中、新型『V-LMDh』は、新たな先進性能技術を探求する私たちの取り組みを後押ししてくれます」とコメント。

 キャデラックのリード・エクステリア・クリエイティブ・デザイナーのクリス・ミカラウスカス氏は「美的観点から、LMDhのレギュレーションは、ひと目見てキャデラックと分かるマシンの構想をデザインすることを可能にしました。そしてこれはファンにとっても、真のエンスージアストである人々にとっても、すべてのクルマが個性的であることを実感できる、とてもエキサイティングなことです」とコメントしている。