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DMM TVとDAZNが楽しめる月額2980円の「DMM×DAZNホーダイ」登場 DMM、pixiv、DAZN新セットプラン発表会

2023年2月21日 発表

合同会社DMM.com COOの村中悠介氏(左)とDAZN Japan Investment合同会社 エクゼクティブ バイスプレジデント 山田学氏

 DMM.comは2月21日、2022年12月よりスタートした有料会員プログラム「DMMプレミアム」とスポーツ専門チャネルの「DAZN(ダゾーン)」とのセットプラン、合わせてイラスト、小説等の投稿コミュニケーションプラットフォームである「pixiv(ピクシブ)」とのセットプランの提供を開始すると発表した。

 今回発表されたセットプランは2種類あり、まずはアニメ作品、エンタメ作品が見放題の「DMM TV」を楽しめる「DMMプレミアム」とF1を始めとした各種スポーツ放送が視聴できる「DAZN Standard」との加入がセットになった「DMM×DAZNホーダイ」が月額2980円で3月23日より提供される。

「DMMプレミアム」の新プラン、DMM×DAZNホーダイは、DMMプレミアム(単体月額は550円)とDAZNスタンダード(単体月額は3700円)のセットプランで月額2980円となる。DMM×DAZNホーダイでは年間プランの設定はない

 もうひとつは「DMMプレミアム」とpixivでの作品検索などをより使いやすくするために設定された「pixivプレミアム」をセットとした「DMM×pixiv推しホーダイ」で、こちらは月額980円で3月8日より提供開始となっている。

合同会社DMM.com COOの村中悠介氏(左)とピクシブ株式会社 代表取締役 國枝信吾氏
「DMMプレミアム」の新プラン、「DMM×pixiv推しホーダイ」はDMMプレミアム(単体月額は550円)とpixivプレミアム(単体月額は550円)のセットプランで月額が980円となる
DMM.comの有料会員プログラム「DMMプレミアム」の新プランが発表された
アニメ作品などの配信サービスであるDMM TVがF1の配信を行うDAZNやイラスト投稿サイトのpixivと組んで新セットプランを発表した

月額3700円の「DAZNスタンダード」より安い月額2980円の「DMM×DAZNホーダイ」

登壇する合同会社DMM.com COOの村中悠介氏

 同日、DMMプレミアム pixiv・DAZNとの新セットプラン発表会が東京都港区にある合同会社DMM.com本社内イベント会場で行なわれた。ここからはCar Watch読者の興味が強いと思われるF1の放送などDAZNとの組み合わせを中心に、この発表会の模様を紹介しよう。

 最初に登壇したのはDMM.comの村中氏だ。村中氏は「DMMは動画、書籍など様々なエンタメ体験をシームレスに楽しめるマルチエンタメプラットフォームの実現を目指しています。そのために昨年12月よりDMMプレミアムをローンチしました。そしてDMMプレミアム内のフラッグシップサービスとしてDMM TVを設けています。このDMM TVはマルチエンタメプラットフォームの入口となる動画配信サービスで、こちらを起点にDMM独自のエンタメ体験を提供し、サブスク動画配信サービスのなかでナンバーワンのコストパフォーマンスを目指しています。そして今回、マルチエンタメプラットフォームとしてpixiv様、DAZN様とともにエンタメ体験を更に拡充していきます」と語った。

DMM.comが展開するマルチプラットフォーム
DMM TVは月額550円で多くの作品が見放題となるサービス
DMM TVに向けてオリジナル作品も制作している
さらにエンタメ体験を拡充させるため、pixiv・DAZNという新たなパートナーを迎えたという
登壇するDAZN Japan Investment合同会社 エクゼクティブ バイスプレジデント 山田学氏

 DAZNの山田氏は「現時点、グループとして200以上の国と地域でサービスを提供しています。年間のライブ配信はグループ全体で2万7000試合以上、時間に直しますと10億時間以上という大きなボリュームのコンテンツを取り扱いさせていただいています。2023年からはDAZNグローバルプランの提供を開始しています。こちらは格闘技とボクシングを中心としたコンテンツですが、これらのスポーツのほかには、これまで日本では接する機会がなかった様々なスポーツコンテンツをライブであったりVODのカタチでご提供します。これは未知のスポーツを知ってもらいたいという気持ちで取り組んでいますので月額980円(DAZNグローバルプラン)という気軽にご利用いただける設定にしています」とDAZNのサービスについての説明を行なった。

 また、DMMと組むことについては「DMMさんとわれわれのお客さまの層はそれほど重複しないものと感じていました。それだけにDMMさんのサービスとつながることで、われわれだけの力ではリーチできないお客さまにリーチができるという部分がやろうと判断をした大きな点です。また、村中さんからはDMM TVでいろいろなコンテンツを展開していこうというご相談もさせていただいていますので、いまあるスポーツの試合を配信するだけでなく、一緒に番組やオリジナルの企画を作ると言ったこともあるかなと思っています。リーチの広がりと展開の広がりに期待させてもらっています」と語った。

 さらに「DMM×DAZNホーダイ」の月額料金が2980円で、「DAZNスタンダード」の月額料金3700円より安い設定となっている点について山田氏は「DAZNはすでに国内の多くのパートナーさんと提携をし、それぞれにメリットがあると感じています。今回のDMMさんとのパートナーシップについてもコンテンツの拡充がやはりいちばん大きな点です。また、アニメ作品が好きな男性ユーザーであれば、スポーツコンテンツも買っていただける動機も高いのではないかなと思ってます。そういった面からの価格設定なので、DAZNプラットフォームの価格設定とは違う見方のものになります。なお、せっかくのパートナーシップですので、DMMのお客さまにとってわかりやすいメリットとしてのDMMさんとご相談のうえに設定した価格でもあります」と説明した。

DAZNグループ全体のスポーツライブ配信規模
DAZNジャパンスタートからの年表。年々取り扱うコンテンツが増えていき、2022年には新たな取り組みとしてプレミアムなスポーツ映像をシリアルナンバー付きのNFTコンテンツとして販売するDAZN MOMENTをスタート。そして2023年はDMM.comとのパートナーシップを開始する
DMM×DAZNホーダイは3月23日よりスタート。DAZNスタンダードとDMMプレミアムのセットで月額は2980円。2023年のF1は3月5日が開幕戦で第2戦が3月19日、第3戦が4月2日なのでDMM×DAZNホーダイでは第3戦オーストラリアより視聴可能となる
ピクシブ株式会社 代表取締役 國枝信吾氏。pixivではDMM×pixiv推しホーダイというサービスを展開。こちらについては画像で紹介していく
pixivはプロ、アマ問わず多くのクリエイターがイラストや小説などの作品を投稿、発表するプラットフォームである
企業ミッションとしては「創作活動の応援」を掲げている
構造としては図のとおり。創作者とそれを応援する人によって作られる場であり、誰もが参加できるので新しいコンテンツが生まれる場となっている
pixivの掲載されている作品総数は約1.2億作品
ユーザー数は右肩上がりで累計登録者数は約9000万人以上
20歳から30歳代といった年齢層に支持される。このボリュームゾーンはDMM TVが求めるものと同じということだった
数多くの作品が掲載されるpixivを有効に活用するために設定されたpixivプレミアム。こちら単体の料金は月額550円~
pixivプレミアムの主な機能
pixivプレミアムは今回、DMMプレミアム、DMM TVとセットプランになる
DMM×pixiv推しホーダイはpixivプレミアムとDMMプレミアムのセットで月額980円。3月8日よりスタートとなる