ニュース

トヨタ、液体水素エンジンGRカローラのスーパー耐久開幕戦鈴鹿欠場を発表 代替車両はGRヤリスに

液体水素を燃料に用いる水素GRカローラ

 トヨタ自動車は3月15日、18日から開催されるスーパー耐久開幕戦鈴鹿に水素エンジンカローラが欠場することを発表した。今大会から投入されるはずだった液体水素を燃料に使用する水素エンジンGRカローラは、3月8日のテストにおいて気体水素配管から燃料漏れが発生、車両火災が発生し車両復旧が間に合わないため欠場するとしている。

 今回の火災は液体水素によるものではなく、液体水素を気体水素に変換後に発生。「車両振動による配管結合部に緩みが生じたため水素が漏れたことが分かっている」としており、配管結合部がエンジン近辺にあることで引火に至ったという。

 引火後は、「当初設定した狙い通りに、水素リークセンサーによるフェールセーフが正常に機能し、水素の供給が停止され、大幅な延焼は避けられました。その結果、キャビンは守られ、乗員の安全対策について確認する事が出来ました。従って、今回水素漏れの原因となった配管設計を見直すことで 、より安全な車両開発を行っていきます」としている。

 代替車両としては、「ORC ROOKIE GR Yaris」(ガソリン)での走行を予定している。

液体水素の給水素部