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モリゾウ選手こと豊田章男会長、“お花見”をテーマにラリチャレ八ヶ岳 茅野に参戦 交通安全とクルマの楽しさをアピール

2023年シーズンからGRMNヤリスをラリチャレに投入。まずは交通安全祈願に蓼科山聖光寺にお参りしたモリゾウ選手こと豊田章男会長

 4月1日よりトヨタ自動車 代表取締役会長に就任した豊田章男氏が、4月15日~16日開催のTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ第2戦八ヶ岳 茅野(以下、ラリチャレ八ヶ岳 茅野)より、モリゾウ選手として2023年シーズンのラリードライバー活動を開始した。

 ラリチャレはアマチュアも気軽に参加できるラリーシリーズとしてトヨタが立ち上げたイベントで、気軽に参加できることと、全国各地で開催されることなどから人気のモータースポーツイベントになっている。このラリチャレは地元自治体との取り組みでモータースポーツツーリズムを推進。ラリーによる街おこしなども行なわれているほか、公道を使用するラリーの魅力を全国に広げるものとなっている。

 実際、WRC(世界ラリー選手権)における日本開催「ラリージャパン」も、ラリチャレでの運営などがノウハウとして組み込まれていた。このラリチャレでのさまざまな試みや、ラリーというスポーツへの地元理解が12年ぶりの日本開催につながったところもある。

4年ぶりの有観客開催、モリゾウ選手は美しい茅野の風景についてあいさつ

サクラの咲く蓼科の道路をレッキ中。開催前日は雨が降っていた

 2023年のラリチャレは3月26日開催の第1戦三好からスタート。4月15日~16日はシリーズの中でも人気開催となっている第2戦八ヶ岳 茅野の開催となった。

 この第2戦には、モリゾウ選手として知られる豊田章男氏も参戦。豊田章男氏にとってトヨタ自動車会長就任後初めてのレース参加になる。モリゾウ選手は、第2戦八ヶ岳 茅野に新しくラリーの相棒となった3代目モリゾウ号を持ち込み、新しく愛車となったGRMNヤリスのデビューを飾った。

 初日となる15日には、交通安全祈願・交通事故遭難者慰霊のお寺として知られる蓼科山聖光寺にお参り。交通安全のお守りを授かった。聖光寺のお守りはラリーイベント参加した希望者にも渡されており、トヨタがラリーにどのような願いを込めているのかがうかがえるところでもある。

蓼科山聖光寺にお参り
お守りを受け取る
ラリーへの足としておなじみのGRセンチュリー。トヨタ自動車会長としての移動の際はセンチュリーで

 ラリチャレの決勝日は昨日までの天気とはうってかわって青空に。遠くには八ヶ岳も見えるなど、絶好のイベント日和となった。

 モリゾウ選手はエントラント代表としてあいさつ。ラリチャレの八ヶ岳 茅野は4年ぶりのフルスペックによる有観客開催となり、モリゾウ選手も「この4年間、本当にいろいろなことが変わったと思います。働きたくても働けない、みんなで集いたくても集えない。こんな中、本当にこの茅野市も、日本という国はやってきたと思います。でも、ご覧ください、この4年間でも変わらない景色、これが蓼科山の自然だと思います。毎年春になればさくらが咲いてきます。まさにここから満開が始まる蓼科山、リエゾンは長いですからお楽しみいただきたいなと思います」と、美しい茅野の景色をラリー参加者に楽しんでほしいと語る。

 自身の立場が社長から会長に代わったことにもふれ、そのほかに変わったこととしてレーシングスーツがWRCと同じものになったという。この日は、WECもあり、全日本ラリーもあり、SUPER GTの開幕戦も開催されているほどのモータースポーツ日和。それらの戦いに触れつつ、自身もWRCのドライバーになったつもりでラリチャレに挑んでいくとした。

 ちなみに、モリゾウ選手に今回の参戦のテーマを聞いたところ「お花見」とのこと。あいさつで自然の美しさに触れていたように、茅野の美しさを新しいモリゾウ号とともに楽しんでくるようだ。