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ケータハム、新本社への移転を発表 VTホールディングスの投資で年間生産能力50%増強も

2023年4月13日(現地時間) 発表

 英ケータハムカーズは、イングランドのケント州ダートフォードに建設する新本社に移転することを明らかにした。新社屋は2023年末に完成する予定で、今後数か月で完全に整備される。

 ダートフォードには新工場も建設予定で、ケータハムは同社オーナーであるVTホールディングスによる数百万ポンドの投資により、ケータハムの年間生産能力を50%増強。これは毎年約750台のセブンを生産することを意味する。

 ケータハム CEOであるボブ・レイシュリー氏は「50周年という節目の年に、セブンとブランド全体の未来のために、私たちの野望を実現するための新しい施設に投資できることは、まさにうってつけです。この施設は、生産能力を高めるだけでなく、私たちの製造能力を近代的な環境に進化させることができます。ブランド、従業員、そして過去、現在、未来のお客さまにとって、素晴らしい新拠点となることでしょう」とコメントしている。

 1973年にサリー州ケータハムの町で自動車製造を開始して以来、イングランド南東部はケータハムの本拠地となっている。1987年に生産拠点をダートフォードのケネットロードに移し、以来、ケータハムのクルマはここで組み立てられている。

 ケント州ダートフォードに新たに完成する5万4000平方フィートの施設は、「ダートフォード X」と呼ばれる新しい工業団地に位置し、現在の工場にも近接しており、熟練労働者の確保と手造りのプロセスを維持することが可能という。

 最新鋭の施設には、ケータハムの生産、エンジニアリング、モータースポーツ、コマーシャルの各チームが入居する予定で、将来的には、工場見学やオープンデー、車両の引き渡しなどのイベントを通じて、顧客にさまざまな体験を提供予定としている。