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VTホールディングス、スーパーセブン生産の「ケータハム」を連結子会社化

2021年4月1日 発表

写真はCATERHAM SEVEN 160

「スーパーセブン」を生産するイギリスの自動車メーカーであるケータハム(Caterham Cars Group Limited)が、日本で自働車ディーラービジネスを展開するVTホールディングスの連結子会社となることが明らかになった。

 これは、VTホールディングスが4月1日に公開したリリースで明らかになったもので、VTホールディングスがCaterham Cars Group Limitedの株式を取得し、Caterham Cars Group Limitedとその子会社2社を連結子会社とするとしている。

 これまでにVTホールディングスでは、連結子会社であるエスシーアイがケータハムの主力販売車種スーパーセブンの販売を手掛けていたが、ケータハムの現オーナーであるマレーシアの投資家グループから、従来より日本国内のインポーターとして安定的な取引を行なっている同社グループに対し、ケータハムビジネスの継承について要請があったという。

 VTホールディングスでは、協議を重ねた結果、以下の理由から子会社化を決定した。

・特徴的な車両である「スーパーセブン」は、ニッチなマーケットではあるものの、小規模自動車メーカーとして、安定的な販売実績があり、今後も一定の需要が見込まれること

・同社グループのオペレーションノウハウやマンパワーによって、品質改善や付加価値向上、収益の改善等の実現が見込まれること

・同社グループはすでにイギリスへ進出し同国におけるビジネス経験を積んでおり、かつブレグジットに関してイギリス・EU間で合意に達し、その状況に一定の見通しが立ったこと

・同社が関与することで、ケータハム「スーパーセブン」の安定供給体制を確立できると見込まれること

 VTホールディングスでは、ケータハムを連結子会社とすることで、今後については、スーパーセブンメーカーとしてのケータハムビジネスの業績向上に努めるとともに、同社グループのインポータービジネスとの更なる協力体制を構築し、事業拡大を目指していくとしている。

 なお、同件による、VTホールディングスの2021年3月期の連結業績には影響ないとし、2022年3月期の同社連結業績に与える影響については現在精査中とし、2021年5月14日予定している2021年3月期の決算発表時に2022年3月期の業績予想に含めて公表するとしている。

写真はCATERHAM SEVEN 160