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ホンダ、熊本製作所での二輪車生産台数が1976年の操業以来累計2000万台を達成

2023年5月16日 発表

二輪車生産累計2000万台式典の様子

 本田技研工業は5月16日、熊本製作所(熊本県菊池郡大津町)での二輪車生産台数が、1976年1月に操業を開始して以来48年目で累計2000万台を達成したと発表した。

 熊本製作所は、50ccのコミューターから1800ccの大型モデルまで幅広く二輪車を生産。また、二輪車だけでなくパワープロダクツ(マリン製品含む)も含めた国内唯一の生産拠点であり、海外での生産を支援するグローバルマザー工場としての役割も有している。

熊本製作所

 操業当初は、アジアに向けた二輪コミューター輸出基地としての役割を担っており、当時は生産台数の9割を完成車輸出が占めていたとのこと。しかし、「需要のあるところで生産する」考え方のもと、コミューターモデルにおいては海外へ生産移管を行なっており、現在では世界22か国23生産拠点のサポートをしているとした。

 また、大型モデルにおいては、2008年に国内二輪生産を当時の浜松製作所(現トランスミッション製造部 静岡県浜松市)から熊本に移管。さらに、北米・欧州からも大型モデル生産を熊本製作所に移管し、現在では世界唯一の大型モデルの生産拠点となり、全世界57か国へ輸出している。

熊本製作所 二輪車生産ライン

 今後もホンダが「存在を期待される企業」であり続けるために、「カーボンニュートラル」「クリーンエネルギー」「リソースサーキュレーション」の3つを柱に、環境負荷ゼロの循環型社会の実現を目指し、熊本製作所はその具体的な施策を先駆者として実行しているとした。

 本田技研工業 執行役常務 二輪・パワープロダクツ事業本部長 安部典明氏は「熊本製作所 二輪車生産累計2000万台に際し、われわれの活動を47年以上、ともに支えていただいた全ての方へ感謝申し上げます。Hondaにとって二輪は祖業であり、かつ現在も重要な基幹事業です。これまでHondaの中でいち早く世界の国々へ進出し、多くの人の生活の可能性を広げてきました。これからも熊本製作所には『原点と先進』の取り組みを通じて、世界のお客さまの『喜び』につなげることへチャレンジし続けてほしいと思います」とコメントしている。

熊本製作所 概要

設立:1976年1月
所在地:熊本県菊池郡大津町
代表者:所長 島添正規氏
事業内容:二輪車・パワープロダクツの生産およびサービス
生産機種:二輪車(45機種)、パワープロダクツ(18機種)、船外機(23機種)

熊本製作所の変遷

・1975年 熊本製作所完成
・1976年 二輪車の完成車輸出基地として操業開始
・1991年 鈴鹿製作所よりスーパーカブの生産を移管完了
・2008年 大型二輪車の国内生産を浜松製作所より移管
・2022年 細江船外機工場が熊本製作所へ加わる

熊本製作所 二輪車生産累計2000万台の軌跡

・1976年 生産開始
・1980年 生産累計台数100万台達成
・1987年 生産累計台数500万台達成
・1994年 生産累計台数1000万台達成
・2000年 生産累計台数1500万台達成