ニュース

トヨタ、新型「C-HR」を欧州で世界初公開 2種類のハイブリッドとともにPHEVをラインアップ

2023年6月26日(現地時間) 発表

新型「C-HR」を世界初公開

 トヨタ自動車は6月26日(現地時間)、欧州において新型「C-HR」を世界初公開した。新型C-HRでは1.8&2.0リッターハイブリッドに加え、2.0リッターエンジンを搭載するPHEVもラインアップ。2.0リッターハイブリッドでは4WD仕様(AWD-i)も用意する。

 新型C-HRは前衛的なデザイン、高度なテクノロジ、運転性の向上、ハイブリッドおよびPHEVパワートレーンにより、先代モデルから受け継ぐ品質と価値をより高いレベルに引き上げた。欧州のユーザーを念頭に置いて欧州で考案されたモデルとなり、高電圧バッテリユニットの組み立てを含め、欧州のみで生産されるという。

 エクステリアはクーペライクなSUVとし、フロントまわりはバッテリEV「bZ4X」や新型「プリウス」を想起させるデザインに仕上げるとともに、ボディサイドのダイヤモンドカットのキャラクターライン、トヨタ初採用のフラッシュドアハンドル、大径20インチホイールなどによって存在感を高めた。

 また、キーを持ったドライバーが車両に近づくと、バックドアの新しいライトシグネチャーの照明といったエクステリアのライト類が明るくなるなど、ウェルカムシナリオをオートマチックに展開。さらにシートポジションやデジタルインストルメントディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ、マルチメディアスクリーンなどの設定が自動的に適用されるという。

新型「C-HR」

 インテリアではグレード別の装備として新しい12.3インチのフルデジタルコンビメーターを採用し、例えば高速道路に入るときにADAS機能の情報を目立つようにするといったことを可能にした。また、アンビエントライトは最大64色を用意するほか、「涼しい」「暖かい」といった車内の環境や時刻を反映する間接照明のオプションを導入。こちらは24色が用意されており、時間の経過と同期して朝の明るい色から夕方のよりリラックスした色へと変化させることが可能。

 さらにこの照明スキームは安全性の向上にも役立つといい、例えばドアを開ける際にクルマや自転車が近づいてきて衝突する危険性があると室内照明の色を赤色にして警告する、といったこともできるという。

 安全装備としては最新のToyota Safety Senseを全グレードに展開し、システムソフトウェアのアップデートはOTA(over-the-air)で行なう。また、前方の遅い車両に近づいたりカーブに進入したりするときにスロットルを離した際、スムーズに減速する新しい「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」や、前方のコーナーを認識して操舵力を調整し、スムーズで安定した旋回をサポートする「ステアリングアシスト」も備わる。

新型「C-HR」のインテリア

 なお、新型C-HRでは2つの特別モデル「プレミア エディション」を設定。「GR SPORT プレミア エディション」ではグリルのGメッシュパターン、新デザインの20インチアロイホイール、GRバッヂ、センターコンソールのリキッドブラック装飾、GRロゴ入りスポーツフロントシートといったディテールが追加される。

 また、「ハイ プレミア エディション」には特徴的なサルファー バイトーンの外装を採用(他の色も用意)し、キャビンにはコントラストのあるサルファーステッチが施されたレザーシート、ヘッドアップディスプレイ、パノラマルーフなどが与えられる。

GR SPORT プレミア エディション