ニュース

「名古屋モビリティショー」高校生以下入場無料で若者応援 開会式に愛知県大村知事や名古屋河村市長らも出席

2023年11月23日〜26日 開催

当日券:2000円

高校生以下は入場無料

「名古屋モビリティショー2023」開会式

 11月23日、「名古屋モビリティショー2023」(ポートメッセなごや:11月23日〜26日開催)が開幕した。会場では、9時の開場時間を前に開会式が行なわれ、愛知県知事の大村秀章氏や名古屋市長の河村たかし氏らが出席して祝辞を述べた。

 名古屋モビリティショーは、ジャパンモビリティショー終了後に名古屋に会場を移して開催される国内最初の地方ショー。「東京モーターショー」が新たに「ジャパンモビリティショー」として開催されることを受け、「名古屋モーターショー」から「名古屋モビリティショー」へとリニューアル。

 2019年開催の「名古屋モーターショー」から4年ぶりの開催となる「名古屋モビリティショー」には、国内外の四輪車・二輪車あわせて31ブランドが出展する。入場料は、当日券が2000円、高校生以下は入場無料となっている。

中部経済新聞社 代表取締役社長の恒成秀洋氏

 主催者を代表してあいさつをした中部経済新聞社 代表取締役社長の恒成秀洋氏は「自動車の祭典が、4年ぶりに戻ってきました。この間、自動車を取り巻く環境は本当に大きく変わりました。今回、名古屋モビリティショーには31のブランドが出展していますが、4年前にはほとんど見られなかった、電気自動車が非常に数多く出展されています。これが大きな変化の特徴です。ぜひゆっくりご覧ください」。

「一方で、名古屋モビリティショーは、これまで同様、物づくりに関心のある若者を応援するショーでありたいと思っています。今回も高校生以下は入場料は無料です。さらに、工業高校の生徒の加工技術を競う、全国高校生コマ大戦は今回9回目を迎え、全国からおよそ100チームが参加し、このモビリティーションを舞台に熱戦を繰り広げます。この取り組みは高校生にものづくりの楽しさを知ってもらうだけではなくて、中小製造業の方からの技術指導を通じて、高校と企業のパイプ作りの役割も担っています」。

「名古屋モビリティーショーは、これまで名古屋モーターショーという名前で開催してきました。もう40年を超える歴史があります。 今回、自動車を取り巻く環境の変化に合わせて、東京モーターショーがジャパンモビリティショーに名称を変更し、名古屋も名称を変更しました。しかし私は、名古屋は東京の二番煎じになっていないと強く思ってます。やっぱり、名古屋というこの地域は自動車産業の集積地で、クルマに対する関心や期待はやはり他の地域とは違います。そういう人たちの期待に応えるような、クルマがたくさん並んでいる、実際に乗れる、そういうショーにしたいと思っています。名古屋モビリティショーは、やはり名古屋らしさを追求してやっていきたいと思います。いろんなクルマが並び、それから家族全員で楽しめる、そういうショーにしたい。これからもそういうつもりでやっていきます。その結果、クルマに対する関心が高まり、自動車産業を中心とするこの地域の様々な産業が発展することを期待しています」と、新たな名古屋モビリティショーに対する意気込みを話した。

愛知県知事 大村秀章氏

 同時開催の「あいちITSワールド2023」の主催者 愛知県ITS推進協議会の会長としてあいさつをした大村知事は「愛知県では、ITSを活用した安全で快適な地域づくりを目指しまして、全国に先駆けて、産学行政が連携をした愛知県ITS推進協議会を、1998年に設立いたしました。なので、25年にわたりましてこのITSの具体化、実用化、普及啓発に取り組んできているところでございます。今日では、ITSはETCやカーナビ、衝突被害軽減ブレーキをはじめとする運転支援システムなど、私たちの身近なものとしてもうすでに普及、定着をいたしております。さらに自動運転やMaasなど、今後実用化されるモビリティサービスにおきましても重要な役割を担う技術だと考えております。今回のITSワールドでは、『日本の未来を支えるモビリティがここに〜つながるクルマと次世代モビリティ〜』をテーマとして、ITSに関する展示、そして自動運転バス、電動キックボードなど、次世代モビリティを実際に体験できる試乗会やドローン、空飛ぶクルマといった空モビリティに関する講演会など、多彩な企画を用意いたしました。 今日から26日までの4日間、ぜひ多くの皆さんに次の世代のモビリティを、見て、聞いて、体験して、楽しんでいただければありがたいと思っております」とあいさつした。

名古屋市長の河村たかし氏

 また、来賓を代表してあいさつした河村市長は「この名古屋港の貿易黒字は7兆円ということでございまして、ここの地域が日本中を支えとる。よりいいクルマをより安く作るということで日本経済を育てておるかということはね、よっぽど強く言わないと。自転車産業関連の方、皆さんは日本を本当に引っ張っているということでございまして、まあ、サンキューベリーマッチ。ありがとうございました」と、自動車産業に関わる人達への感謝の気持ちを述べた。